石立山岩戸寺(いしだてさんいわとじ)
以下、岩戸寺説明書きの転記
六郷満山末山本寺。養老二年(718年)仁聞菩薩の創建と伝えられています。
寺名は仁安年間(1166~67年)の「六郷満二十八山本寺目録」に記されており、室町期(1336~千五百七十三年)の「六郷山定額院主目録」には、「天ノ岩戸寺徒十二坊岩戸寺三十佛三十番神」とあり、かつて十二坊を有していたことがわかります。 |
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昭和五十四年五月十五日、県史跡に指定 |
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国宝重要文化財 |
岩戸寺宝塔(国東塔)
講堂向かい側の大きな岩の上に建つ国東塔は、塔身の銘文から、公安六年(1283)納経のために造立されたもので、銘文のある国東塔としては我が国最古のものです。
総高は3.29m。国東塔は、国東半島独特の宝塔で、大正三年(1914)京都帝国大学天沼俊一博士が国東の地名をとって命名されました。 |
昭和二十五年八月二十九日指定 |
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国東塔の様式 |
《銘文》
右志者為當山平安
佛法興隆廣作修善
乃至法界平等利益
公安六年 大歳癸未 九月□日(1283)
大勧進金剛佛子尊忍 |
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国重要無形文化財
岩戸寺修正鬼会(いわとじしゅじょうおにえ)
鬼会は仁聞菩薩が、国家安穏・五穀豊穣・無病息災の願いをかけて大法要をを
行ったのが始まりといわれています。
現在、国東町では岩戸寺(旧正月七日)と成仏寺(旧正月五日)隔年交代で行う、
六郷満山最古の天台儀式です。
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昭和五十二年五月十七日指定 |
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県有形文化財
木像薬師如来坐像
薬師堂に安置されています。像高96.1cm。榧材による一木造の彫眼像で、平安初期の様式を伝える優作です。 |
昭和二十八年四月二十日指定 |
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石幢(せきどう)
六地蔵像と阿弥陀三尊像及び閻魔王が彫刻されています。幢身の銘文から、豪隆の菩提と豪範の逆修(生前に自分の死後の冥福を祈る)ために文明十年(1478)造立されました。
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昭和四十三年三月二十九日指定 |
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《銘文》
權少僧都豪隆為頓證菩提弟子敬白
文明十年 戌戊 十月九日
豪範為現在在安穏後生善處
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岩戸寺石像金剛力士立造
いずれも安山岩製で、像高は阿形140cm、吽形135cm。両像とも背部に銘文があり、文明十年(1487)六郷山岩戸寺院主 藤原都登丸、大願主豪範ほか七名の結縁によって像立されたことがわかります。 |
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