目次へ    姫島のアサギマダラ見物
sub3-a5a 2012年10月20日 文字は、の等巾フォント(MSゴシック)でご覧ください。

国見町の堀田さんに誘われて、姫島へアサギマダラ見物に出かけて来ました。お天気の恵まれ、楽しいアサギマダラ見物サイクリングを満喫しました。

先ずは、「アサギマダラ」とは?をWEB情報からご覧下さい。

アサギマダラ(浅葱斑、学名:Parantica sita)。チョウ目タテハチョウ科マダラチョウ亜科。長距離を移動する。

成虫の前翅長はおおよそ5~6cm。翅の内側が白っぽく、黒い翅脈が走る。白っぽい部分は半透明の水色で、鱗粉が少ない。和名にある「浅葱」とは青緑色の古称で、この部分の色に由来する。翅の外側は前翅は黒、後翅は褐色で、ここにも半透明水色の斑点が並ぶ。

オスとメスの区別はつけにくく、オスは腹部先端にフェロモンを分泌するヘアペンシルという器官を持つ。翅を閉じたときに、尾に当たる部分に濃い褐色斑がある(個体差がある)。これは性票で雌にはない。これで雌雄の同定が可能である。

幼虫はガガイモ科のキジョラン、カモメヅル、イケマ、フヨウランなどを食草とし、卵も食草の上に産みつけられる。幼虫は黒の地に黄色の斑点が4列に並び、その周囲に白い斑点が多数ある。前胸部と尾部に2本の黒い角をもつ。蛹は垂蛹型で、尾部だけで逆さ吊りになる。蛹は青緑色で、金属光沢のある黒い斑点がある。
虫の食草となるガガイモ科植物はどれも毒性の強いピロリジジンアルカロイド(PA)を含む。成虫がよく吸蜜するヒヨドリバナやフジバカマも、蜜にアルカロイドを含む。アサギマダラはこれらのアルカロイドを取りこむことで毒化し、敵から身を守っている。アサギマダラは幼虫・蛹・成虫とどれも鮮やかな体色をしているが、これは毒を持っていることを敵に知らせる警戒色と考えられている。

分布 日本全土から朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤ山脈まで広く分布する。分布域の中でいくつかの亜種に分かれていて、このうち日本に分布するのは亜種 P. s. niphonica とされる。

標高の高い山地に多く生息する。九州以北で成虫が見られるのは5月から10月くらいまでだが、南西諸島では逆に秋から冬にかけて見られる。


アサギマダラの成虫は1年のうちに、日本本土と南西諸島・台湾の間を往復していることが知られている。ただし北上する個体と南下する個体は子孫の関係で、同じ個体が移動する渡り鳥の移動とは異なる。



私たちは運良く、姫島でアサギマダラの研究をしている中城さんご兄弟に案内いただき、詳細な説明や卵を産むキジョランなども教えていただきました。さらには温泉も勧めていただき、最高の一日を過ごすことが出来ました。 中城さん、ありがとうございました。


アサギマダラ見物サイクリングメンバーとご案内いただいた中城さんご兄弟


弘法大師と千手観音(第五十八番仙遊寺)
全くと言って良いほどチョウチョウには興味を持っていなかった私ですが、姫島のアサギマダラは、良く耳にしていました。「ちょっと見てみたい」と言う気はあったんですが、思うだけに留まっていました。

突然、国見町の堀田さんよりお声掛けをいただき、初めてのアサギマダラ見物が実現しました。

良いお天気です。絶好の見物日和に期待大で出かけてきました。

伊美港8時40分発のフェリーに乗って、9時に姫島へ到着ししました。早速貸し自転車屋さんでママチャリを借りました。最初の1時間は200円で以降1時間毎に100円だそうです。ややくたびれた自転車で出発!同行のお二人は自前の変速機付自転車です。

撮影中の堀田さん
トンネルの手前と向こう側にアサギマダラの好むフジバカマがあって、そこにアサギマダラがいるとの情報をいただき、向かいます。

途中の道端に姫島八十八ヶ所があり、石の観音様や弘法大師が祀られています。その上を見上げればアケビの蔓があって、アケビがぶら下がっていました。それを採ろうと木を揺すぶっていたら島のおばさんに「とれるかえ」とお声掛けいただきました。

道端には、小さな山グミも色づいており、口に入れると甘酸っぱいグミの味が口いっぱいに広がりました。懐かしい味と香りでした。今花の咲いているグミの木もありました。

少し長い坂道を自転車を押しながら楽しいくおしゃべりしながら登り着くと、右側にフジバカマの花畑があり、アサギマダラが飛び交っていました。

トンネルの手前でお会いした中城さんご兄弟
早速観察と撮影を始めると、1台の軽トラックがとまり、おじさんが降りてきました。どうやら、昨年の春に同行のお二人さんが来たときに説明していただいた方のようです。お名前は中城(ちゅうじょう)さん。

秋はフジバカマの花に集まり、春はスナビキソウの花に集まるのだそうです。

お二人は、渡りのデーター収集にも協力されているようで、チョウチョウをつかまえて、羽根に姫島の「ヒメ」、自身のイニシャル「SC」、採取日付「10/20」、通し番号「103」等を書いて放すそうです。

蝶は、風に乗って、700kmを3日で移動したデーターもあるとのことです。上手く気流を使うんですね。

東北から飛び立った蝶は山口県を経由し、ここ姫島へ渡って来るそうです。・・神秘的ですね。

フジバカマにとまったアサギマダラ

ヒメ、10/15、SC103のマーキング確認(今日は20日)


空中撮影成功・・カメラに向かって飛んで来ました。

フジバカマ

 見事なカカシ芸術

快適に坂道を下っていくとなにやら楽しそうに稲が刈りとらてた田んぼで遊んでいる子供やお弁当を食べている人たちが・・・・

おや、神主さんも・・大きな鯛も・・・

でも動かない・・・なんだ案山子(カカシ)じゃないですか。

自転車を停めて、カカシの田んぼへ降りてみました。カカシに混ざって記念撮影。・・どれがカカシで、どれが私たちか分かるかな?

それにしても素晴らしい出来映えですね。だれがつくったんでしょうね。着ている服も履いている靴も私たちより新しくて立派でしたよ。取り替えていただきたかったですね。