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2011/9/10

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燃え上がる大松明が一円坊社の境内を明々と照らし始めた。
これが、善神王に供える灯明と云う事の様だ。

さて、無事に直立した大松明の明かりに照らされた一円坊社の境内にブルーシートが敷かれ、その上に注連縄の結界が作られた。大松明の灯明に向かって祭壇が組まれ、お神楽が始まる。

拝殿で神官のお祓いを受け、鬼の面を着けた舞手が見事な身のこなしで、神楽を舞う。皆、その優美でダイナミックでスピード感有る舞いに釘付けとなる。

暫くすると、境内にいた子供を抱きかかえての神楽の舞となる。
突然の出来事に目を丸くして固まる子供、大きな声で泣き始める子供、大きく肩に乗せられて振り回されるのを喜ぶ子供。皆元気に育つ事を願って舞手は力いっぱい神楽を舞った。



やがて、終盤になると、大暴れの収まらない神楽の鬼を白装束の神の使いが押さえ込もうとするが、鬼の大暴れはなかなか治まらない。 大格闘の末、白装束の神の使いが鬼を鎮めた。静まった鬼は、拝殿に上がり、祭壇に向跪き、神官に鬼の面を外されて今日の大役を終えた。