目次へ sub3-55   2004年11月7日
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色になかなかならないまま立冬の今日。
どうしても秋色に会いたくて秘密の場所を訪ねてみた。
生い茂る木々が気持ち良い自然のトンネルを形作って、マイナスイオンが気持ち良い速さで流れている。
道の脇を流れる小川のせせらぎが心地よい音の響きを木々のトンネルに響かせている。

少し傾き始めた太陽の光が木々の葉をすり抜けてゆらゆらと揺らぎながらトンネルの中を遊ぶ。
秋の乾いたイオンを感じるのだが、見上げる木々の葉は秋色になりきれずに青々と夏の終わりの色にしか見えない。

どんどん木々のトンネルを進む。
足下にあかく熟れて落ちたアケビの抜け殻が二つ三つ。
やっと秋色を見つけて立ち止まる。

きなクヌギの木にからみついたツタの葉が太陽に照らされて眩しい赤を見せている。
その色を捕まえたくて木によじのぼろうと試みるが、湖水の上にはり出した木には取りつ勇気は無かった。

仕方なくカメラを突き出してレリーズボタンをそっと押す。
急いでモニターをのぞき込んで確認する。
赤い色が赤く輝いてくれている事を願う。

秘密の場所にはちょっとだけ秋色があった。


木々のトンネルの中に少しだけ秋色があった。

いつもの年ほど派手な色は無かったが、十分に秋を感じさせてくれる色があった。


そうそう、懐かしいムカゴ(無花子:山芋の実)を見つけました。
小さな実ですから、集めるのが大変ですが、こいつをゆでて塩を振りかけると最高にうまいんです。

上戸のあなたにはたまらないつまみになること請け合いです。

海のニナに負けず劣らずの良い勝負だと思います。


チャンスがあれば是非とも味わってみて欲しいひとつですね。