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sub3-50   2004年6月4日


■県指定千燈石仏/案内板転記

自然石の前面を削り半肉彫りした高さ1m巾2mの石仏廿五菩薩来迎図である。
正面に阿弥陀仏、右下に念仏行者往生を厨子中に、その前に観音菩薩が蓮花を捧げ持ち、勢至菩薩は両掌を合せ新成人を讃歌し、他の弥陀隋待菩薩聖衆は紫雲の湧き立つ中に種々の楽器を奏で満面微笑して歌しにぎにぎしく来迎する様を彫刻している。
鎌倉時代の作で美術的価値の高いものである。



国見町千灯・・何度もここへは来ているんですが、毎度見かける千灯石仏の案内板。

案内書きだけ見て通り過ぎていましたが、今日は足が向きました。
道路から50mも歩くとお堂が見えました。

お堂の横には案内板があり、千灯石仏の説明が書かれています。
その向こうには比較的新しく見える石仏が置かれています。
結構愛嬌のある顔で微笑んでいるように見えました。



お堂の右手にはいい感じの彫りの深い立派な庚申塔が置かれています。
それらをじっくり観察して、お堂の扉を開けました。

少し香がにおって、薄暗いお堂の奥に平べったい石が見えました。
のぞき込むと、表面に何かが這ったような線が見えます。
しばらく眺めていると、大勢の菩薩が見えてきました。
外で見た説明書きの世界が書かれているのでしょうがその様子は読みとれませんでした。

先ほど読んだ世界を想像しながらしばらく800年前の作者のノミを追いかけました。

薄暗いお堂に目が慣れて来ると、足下に奇妙な模様が浮かび上がって来ました。
よく見ると、アリ地獄があります。
奇妙な模様はアリ地獄の動き回った跡のようです。・・いや、ひょっとしてダンゴムシの仕業かな?

静かな空間に800年の時間を感じました。
800年前といえば、奈良東大寺の仁王さんと同じ時代の作品ですね。