行き止まりから急な階段を上って一度頂上に上がり、細く険しい道を下ると崖っぷちに千人堂と呼ばれる小さなお堂が建っている。
頂上から見下ろすと、千人堂の左手に噴火によって出来たといわれる丸い岩礁がある。夫婦岩と言われる二つの小島を含め噴火口の様を呈している。陸の上ならここ噴火口に水がたまって火口湖なのだろうが、海に中なのので、すこし分かりづらい。
さて、千人堂は、大きく張り出したテラスの先端に造られており、その背後には老松が絵画のように枝を広げて、背景の海原とのコントラストが素晴らしい絶景!
こんな場所にどうやってこんなお堂を造ったのだろうか?屋根瓦はどうやって載せたのだろうか?次々と疑問が湧いてくる。 |
|
千人堂(せんにんどう)は、島の景勝地である観音崎にある小さなお堂。小さな黄金色の馬頭観音像が祀られている。大晦日の晩に債鬼(借金取り)に追われた島民千人を匿ったとの伝説を持つ。大晦日の晩に千人堂に詣ると借金取りから逃れられると言い伝えられる。
千人堂は、陸上の特徴のある地点を目印として複数定め、それを頼りにして海上での船の位置を定める方法である「山立て」で漁場を決める目印としても利用されている。
千人堂の下の断崖には、灰白色の黒曜石の層が露出している。この特徴ある灰色の黒曜石を材料とした石器は、中国地方や四国地方でも発掘されており、古代における交易の広がりを示している。
姫島の黒曜石産地は2007年7月26日に国の天然記念物に指定された。 ・・・WEB情報 |