目次へ   峰入り道を歩く
sub3-89 2010年6月26日 文字は、の等巾フォント(MSゴシック)でご覧ください


今日は、10年前の峰入りで歩いた、成仏寺から行入寺までのコースを歩くトレッキングが計画されていた。昨日からの雨で、たぶん中止だろうと思うが、もしやもあるかもと集合場所へ出かけてみた。時間は集合時間の30分前。

到着してみれば、すでに何台かの車が駐まっている。私と同じように様子を見に来たのかと思えば、カッパを着て、歩く準備を進める。えっ、歩くの?皆さん雨などもろともしない強者トレッカー揃い。その様子に私もカッパを着て準備をした。雨はどんどん激しくなるが、20人ほどの強者が集まった。

9時10分に出発式をして両子寺のトレッキング小屋をスタートした。

雨と霧に中を進む一行 9時46分殿様の見晴台に到着



 成仏寺 10時54分到着

だんだん雨が強くなり、カッパを着ていてもずぶ濡れ状態となる。泥が付かない分田植えよりはマシなどと冗談を飛ばす。

大雨の中、成仏寺に到着した。ずぶ濡れ泥まみれの私たちを住職夫婦が迎えてくれた。乾いたのどに冷たいお茶をいただいて生き返る。

就職に、龍下山成仏寺のいわれや、清滝観音が成仏寺の奥の院だった話などを聞かせていただいた。

濡れ鼠ドブネズミと化した私たち一行を温かく迎えていただいた住職ご夫妻に感謝いたします。ありがとうございました。

11時10分成仏寺を出発。山を越えて神宮寺を目指す。


 成仏寺から峠を越える道
さて、ここからが今日のメインコース。10年前の峰入りが通った道だが、今年の峰入りでは入り口で迷い、このコースを通過出来なかったと聞いた。

期待は大きかったが、いざその道に踏み込むと、昨日から降り続く雨が峰入りの道を川にしている。足下を流れる水と、ツルツルと滑る石に緊張を強いられながら慎重に一歩一歩峠を目指して登る。鬱蒼と茂る杉林の中は降る雨の滴で霧が立ちこめ、幻想的でもある。

カッパの下で蒸発を押さられた汗が体にまとわりついて体力と気力を吸い取っていく。あまり頑張らずに、マイペースで急な登りを一歩ずつ這い上がる。

峠を越えて、下の谷に出たのは12時25分だった。




 神宮寺到着 12時40分

少々空きすぎたお腹を抱えて、昼食予定地の神宮寺へ到着した。私たちの為に縁側にテーブルを並べて、お茶まで準備して迎えていただいた。

皆さん、カッパを脱いで上がり込んだが、数人は、カッパを脱ぐのが面倒なので、地べたに座り込んで弁当をかきこんだ。さて、おかずは一体何だったかな?

あまりにも空いたお腹にかき込むのが一生懸命で、おかずの記憶がない。・・ははは・・・

誰かが、「やぶれかぶれの雨だ」なんて言っていたが、やぶれかぶれって?

食後はきれいなあじさいを眺めながら、少々強ばった足の筋肉を揉んだ。


行入寺へ向かう 13時13分

お腹を満腹にして、一服つけて行入寺へ向かう。結構急な下り坂が草臥れかけた膝の筋肉を振るわす。

必死に耐えながら踏ん張り続けること15分ほどで下りきった。

雨はますます強くなり、汗か雨か分からないが、全身びしょ濡れになる。

きれいに植えられた田んぼの風景も雨に霞んでいる。

今度は、行入寺へ上る坂が行く手を阻む。いささか限界に近いと感じながら、皆に続くしかない。やっと這い上がり、行入寺へ到着した。

ここでも住職が私たちを迎えてくれた。

行入寺到着 13時42分

さあ、残るは行入ダムを超えて、トンネルを潜って、出発地点の両子寺です。距離にして6kmくらいかな?

ただいまの時間は13時50分。ゆっくり歩いても16時には両子寺へ戻りつくでしょう。緩やかに続く上り坂は、草臥れ果てた足にどうこたえるか?

良いお天気なら、なって事はない距離ですが、今日の雨は少々気持ちにも体にもストレスです。

頑張るしかないので、最後まで自分の足で歩き通しましょう。

空になったペットボトルに行入寺の水道の水をいただいてゴールを目指してスタートです。




 3時25分 両子寺へ帰着


3時25分に全員ほぼ無事に両子寺へ帰着しました。
大前に祟られたトレッキングとなりましたが、雨は雨の楽しを感じた一日でした。

通気性の悪いカッパとリュックのせいで、背中には汗疹が出来たようです。痒くてたまりません。

今日の計画書には約12kmとありましたが、私の足では16km程に感じました。リュックにぶら下げたGPSロガーの記録が楽しみです。・・結果は17km強でした。

ずぶ濡れの服を脱いで、熱い風呂に入りたいですね。早く帰って風呂風呂・・・・お疲れ様でした。