|
|
|
|
|
|
60kgはあろう大松明を集落の大人達が凄まじい気合いで担ぎ上げて来た。
松明は、参道途中のの切り株に何度も打ち付けられて火の粉を散らす。その後、少し掘られた窪みに青竹の支えで真っ直ぐに立てられ、天を焦がす様に燃せ盛る。
高々と天を焦がす大松明は、時折大きな音で弾け、火の粉を散らす。青竹が炎ではじける音だろう。
真っ暗な闇を大松明が照らし、はじける音が森の空気を震わす。光と音が神に届いて無病息災、火防、五穀豊穣の願いが届くのだろう。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
大松明は再び担がれて、稲荷権現の社前に運ばれ、法庭の地面にたたきつけられ、激しく火の粉を散らす。
その後、法庭の左右に立てられ、これから始まる神事を照らす明かりとなる。
米華
米華とは、岩戸寺の修正鬼会の例では、吉祥天に祈誓して五穀成就を祈念する。また、この時撒かれた白米を拾って食べれば病気をしない、藁を拾って頭にまけば頭痛が治ると云われる。白玉、を拾えばサカシイ(健康な)といわれるので、参詣者はきそってこれらを拾おうとする。・・
子供鬼会では、二人の鬼が米や藁や餅をを撒く。また、白玉以外に黒玉と呼ばれる餅も撒かれる。 |
|
|
|
|
|
香水
鬼が二人組、三人組となり、香水棒を打ち合わせながら激しく舞う。
少々足場の悪い法庭で子供の鬼は重い鬼面を背中に担いで香水棒を打ち合わせながらリズミカルな動きで見事に舞っていた。
岩戸寺の場合、院主と僧が演ずる。香水は真言秘密の法舞を仏に奉る重要な行法である。とあるが、それらを純粋に真似たものであろう。香水の間、僧は、それを見下ろす一段高い石の上で、調子に合わせて経を読んでいた。
子供の鬼は、一生懸命だが、楽しそうでもあった。 |
|
|