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2011/9/10

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音頭取りの指示に従い、徐々に大松明が立ち上がって行く。
おおよそ60度くらいまで立ち上がったところで、これまでの横棒が抜かれ、今度は、長さ6m程の真竹の棒に変えられる。

真竹の棒が大松明正面方向から取り囲む形で、20本から30本程で、大松明を縛り上げているカズラを下から押し上げる様に突き立てられた。

ここからが、音頭取りの腕の見せ所となる。少々道路側に傾いた大松明を元の中央位置に戻すところから始まる。

「はい、道路側を押すで~。」「せーの」で道路側から支える竹が一斉に突き上げられる。大松明の動きにあわせて、下から支える梯子が間髪入れずにあてがわれる。

こんな動作を数回繰り返して、大松明はほぼ真ん中の位置に戻された。

さて、今度は、真っ直ぐに突き上げる。音頭取りの掛け声に合わせて、一斉に竹を突き上げる。間髪い入れずに梯子の支えを咬ませる。突き上げる度に、大松明から火の粉が頭に降り注いで来る。燃え上がる炎を少し抑えようと水をかけるが、火の粉より水のほうが嫌われて、水掛担当者は、皆に「水をかけるな」と怒鳴られていた。火の粉の下には、火の粉を防ぐ髪の毛も寂しい者も見られたが、火傷をする事も無かったようだ。



見事に直立した大松明。一斉に大きな拍手がわき起こった。