西の不動の東に位置する鷲ノ巣岳、標高436.5mへ登る。国見町櫛海からアスファルト舗装された道が山頂まで徒歩で40分の所まで続いている。右の案内板から更に未舗装の道が500mほど有るが轍が深く道幅も狭いので要注意。
私は、看板下の路肩に駐車して歩いた。
眼下に青い海が広がり姫島が浮かぶ景色がすばらしかった。 |
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道案内通りに500mほど歩くと駐車場に着く。
車が数台止められる程度の広場があった。その脇に鷲ノ巣岳に関する説明書きが立てられていた。
以下にその内容を記す。 |
鷲ノ巣岳遺跡(わしのすだけいせき)
鷲ノ巣は縄文・弥生時代からの遺跡が眠っている紀元一世紀ごろ倭国(わこく)の大乱の時代の高地性集落(標高2、3百米)があったのではないかと思われ、人々は高地に騒乱を避けて生活をしていた。
1.頂上:磐座(いわくら)立石(りっせき)を含 めて大きな石が散在する。
1.鳥居より南100米に、石室・不動明王・愛染 明王・役ノ行者・風天宮(ふうてんぐう)を祀 る。先端に魔利支天・弘法大師を祀る。
先端の崖中途に風穴があり真玉に通じると言わ れている。戦前、この場で西方寺の人達がお接 待をしていた。
1.老子(おいご)池上立石(武多都社の元宮)外 に三ヶ所立石等は弥生時代と推定される。
1.頂上より1500米南、鬼篭の上に環状列石長 さ130米、幅40米の楕円形、縄文時代と推 定される。
1.北端、竹田津城の逃げ城と思われるジグザグの 石垣がある(中世)
1.堀切:頂上部分に竹田津城の山城の跡と思われ る堀切が、大、小2ヶ所あります。
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山頂まで30分とある。 |
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少し説明を加えると、老子池(おいごいけ)は鷲巣岳登山口から竹田津の鬼籠方向へ下る道の近くにある溜め池です。
その近くに武多都(竹田津)社の元宮といわれるところがあり2つ(3つ?)の磐座(いわくら=神が天から降りてきた大きな岩)があります。
またその北側三箇所にもそのようなところがありストーンサークル(古代の祭場で円形に石を配置している)か立石信仰(メンヒル=磐座を含めた巨石信仰で国東半島にも多い〜宇佐神宮御許山の磐座、安心院の米神山、山香の立石山、湯布院塚原の立石山など)のためと言われているようです。
またここを詳しく研究されている方からこれらのメンヒルの位置と太陽の軌道が深く関わっているという話を聞いています。
※この説明書きより鷲巣山頂方向へ向かうとすぐにストーンサークルがあります。
情報提供:国見町 山本氏 |
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整備されてほぼ平坦な登山道をしばらく歩くと少しだけ急な上りがあって、説明書きにあった狭い尾根を抉って掘り割りがある。そこを少し進むと修理中の鳥居が現れる。
鳥居の柱には、向かって左に、『高低寧分萬國春』右の柱には、『深浅不擇千光月』と彫ってある。
またその裏面(神殿側)には、『慶應二丙寅年四月八日(けいおう二ひのえとら)』、『別當清浄光寺現住法卯澄巖夫力三ヶ村 浦手 石工木村吟九郎』が刻まれている。
額束には、役行者・愛染明王・不動明王・風天宮の四神が並べて彫られている。
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