『小不動』の矢印方向へ水の殆ど無い沢を渡り、沢
沿いに歩く。程なく右手に高く聳える壁が現れる。
その壁の比較的低い部分に小さな石屋がある。斜面
へばり付いて成長した木々が、その重さに耐えかね
て落下し、小さな石屋を隠している。そのせいで、
なかなか小不動を見つけることが出来なかった。今
日で3度目の探索となった。
今日は、朝早く出かけて来たお陰でじっくりと探す
ことが出来た。
山本さんの『最初に現れる山の壁あたり・・』を信
じて壁にへばり付きながら探した。最初このくぼみ
を見つけたときには、大不動に比べてあまりに小さ
いので、小不動とは思えなかった。
ここにも不動明王が祀られていたが、その石像は千
灯寺の本堂に納められている。 |
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小不動付近の景観 |
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小不動石屋にあった不動明王三像である。中央の不動明王は座像で光背の火炎は力強く、赤い彩色が残る。
左右に置かれた矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)の二童子も中央の不動明王と同じ作者の作品と思われる。優れた彫りの不動明王三像である。特に、横に置かれた二童子の造形に魅力を感じる。
あの小さな小不動に置かれたこの不動明王三像に修験者達は何を祈願祈祷したのだろうか。
今日は、千灯寺の住職に少しお話を伺いたくてお訪ねしたがお会い出来なかった。勝手に本堂に上がり込んで写真を撮らせていただいた。 |
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