honda-ad.html HONDA スーパーカブ A-C50型 2016/06/14

リフレッシュ

・リアウインカー・フロントウインカー
リア右側のウインカーステーが折れて紐で縛っている。

ベースと呼ばれる、プラスチックにクロームメッキした部品のメッキ部が錆びている。

電球が切れている。

レンズ表面の傷が目立つ。

・リアウインカーステー
中性洗剤でよく洗浄し、折れた部分を少し開いて、ワイヤーブラシで汚れや劣化部を落とす。

エポキシ系接着剤で接着し、太めの輪ゴムで強く巻いておく。

はみ出した接着剤を軽く拭いて数日放置する。


破損状態


接合状態




・ウインカーベース
すべて分解し、1500番から2000番の耐水ペーパーで軽く水研ぎする。
錆が深い場合は、下地の銅メッキの酸化物が緑色で溶け出してくる。
このような場合は磨きすぎるとプラスチック面が出てくるので、注意深く最低限に磨く。

磨き終わったベースは、良く乾燥させ、シリコンオフで拭き上げた後、クリアー塗装しておく。

塗装が乾燥したら、ゴム部品にシリコンを塗り込んで組戻す。

ゴムパッキン部にシリコンを塗っておくと水の進入を防いでくれる効果を期待できる。


組み立て完成画像

・テールライ
レンズの傷、塗装の剥がれ、プラスチック構造部品の表面白化ほか、結構な劣化が確認出来る。

レンズの傷は、1200番の耐水ペーパーで水研ぎし、仕上げに研磨材で磨く。私は、サンドペーパー水研ぎ後、ピカールで磨いた。

反射部材の塗装剥がれは、マスキングを丁寧にし、同じような色の塗料を吹き付けた。

プラスチック構造材の白化は、耐水ペーパー1000番で表面を落とし、ミッチャクロンで下塗り後、黒塗料を吹き付けた。塗料は、いずれも缶スプレーを使用した。


煩瑣や部の塗装剥離


反射部の塗装用マスキング


プラスチック構造部品の塗装用マスキング


完成画像

・ヘッドライト
ヘッドライトトリムと称するプレス部品の錆が塗装を剥がしてしまう程凄い状態。

他は、さほどでも無いので、この化粧直しがメインの作業となる。

先ずは分解して、それぞれの部品を綺麗に掃除しておく。電球は切れていないのでそのまま使う。

さて、ヘッドライトトリムを外してみると、30数年前のプレス技術に驚く。
絞り皺にエッジの切れの悪さ・・・唖然。天下のHONDAがこの状態の部品で良しとしたのか、コストを最優先としたのか?

早速塗料の剥離に取りかかる。市販されている塗装剥離剤を用いて筆塗し、浮いてきたらワイヤーブラシで擦り落とす。手や目や顔に付かないよう、保護メガネ、ゴム手袋はしっかりして、剥離剤を飛ばさないように気をつけて作業する。


塗装を剥離、ワイヤーブラシ・サンドペーパーで磨いた状態






塗装剥離は、錆の発生部には効果が薄いので、何度か処理し、ワイヤーブラシで擦り落とす。
錆は丁寧にサンドペーパーで磨き落とすが、それでもとれない錆は、ガソリンタンク錆取り剤の希釈液に浸け置きした。液量をけちるために、ビニール袋を使用した。

錆が無くなったら、ミッチャクロンを吹き、その上にプラサフを塗装した。
プラサフ乾燥後、仕上げに黒塗装して終了。少し厚めに塗るためには2度塗3度塗する、。塗装でねじ穴などが潰れる心配がある場合は、紙を丸めて突っ込んでおくと良い。

※錆が取り切れない場合は、黒錆変換剤を塗り、その凹凸をサンドペーパーで均しておく。

※プラサフは、その表面を耐水ペーパーの1500番程度で水研ぎし、さらにプラサフを塗装し、凹凸を埋めるようにすれば、最終塗装外観が綺麗になる。


完成


完成