T-1dd 国東半島峯道ロングトレイル T-1 を歩く 2015/1/31

間戸

間戸に到着しました。 ここの見所は、穴井土観音と朝日・夕日観音、宇佐神宮荘園景観が手付かずで残る「小崎荘園景観展望台」からの眺めです。

間戸寺 太宰官内誌
【六郷山諸勤行注進目録】に本山分 間戸石屋本尊薬師如来稔中勤修正月會正月八日勤 夏九旬安居勤法華不断経 自十月十二日至十四日三日勤之 月並勤薬師講毎月八日勤之 日次初後入堂讀誦経云云
【六郷山定額院主目録】に控岩山間戸寺院主高山ノ徒又ハ傳乗寺ノ徒呂他云云などありきて
【六郷甘八山本末目録】には本山分末寺西蓮山間戸寺とあり此寺ノ事いまだ考へず田渋郷ノ内歟



穴井戸観音窟へ向かいます。(間戸寺だった場所か?) 遊歩道の両脇は菖蒲園です。イノシシが踏み荒らしていますが、菖蒲は大丈夫かな?
正面の左側には墓石がみられます。この近くに寺があった事は間違いないようです。


堂宇の手前左がわの「鬼封じ込め跡」

堂宇の前、狭い境内の左脇にある「うそつき岩」 
うそつき岩
昔「うそつきの」のうまい鬼の子供が岩の間を通ろうとしたら、頭の上の石が動いて大きな岩が今にも倒れそうになりこわくて通れませんでした。
しかし正直な村の子供たちは何もなく楽しく遊びました。それから「うそつき」の人はこわくて通れませんでした。あなたはどうでしょう?
「うそ」をつかないと約束をして通りましょう。


穴井戸観音

此の洞窟(穴井戸)の奥行きは約30m
幅は約20m 高さは約5mもあります。
この穴井戸の右奥には横穴が有り、遠く30km離れた豊後高田市街地近くまで通じていると言われています。
また、この穴井戸の奥の天井から、どんな日照りの時でも雫がしたっており、そこに祀られている観音様は別名「濡れ観音」と呼ばれるほどこの雫によりしっとりと濡れています。

この雫は昔より「仁聞の隠れ水」と呼ばれ頭につけると知恵が付き、目につけると視力回復、飲むと子宝に恵まれる言い伝えられています。

どうぞ怖がらずに奥にお進みください。  
何かがあなたをお待ちしております。         ・・・・・堂宇入り口の説明書き
11:04

本尊の薬師如来とともに木造の焼け仏が数体祀られている。

ここが間戸寺と思ったが、奥の院とある。ならば、間戸寺は、
やはり、此寺ノ事いまだ考へず田渋郷ノ内歟

穴井戸観音(濡れ観音) 説明書き転記
天井から落ちる雫は年中絶えることなく雫がおちない年は干ばつになると言われています。しかし、干ばつの際には、仏像を外に出しご祈祷すると雨を降らせてくれる水の神とし人々から崇められています。

仁聞の隠れ水 説明書き転記
天井から落ちる雫は、六郷満山の開祖と言われる仁聞菩薩がその昔六郷満山の峰々を修行して歩いたときに、この雫でのどを潤し疲れを癒やしたと言われています。
別名「知恵の水」と呼ばれ、この水を飲むと知恵がつくとも言い伝えられています、

穴井戸 説明書き転記
この奥にやや下向きの横穴があり、昔はここに美しい水がみなぎり、海の水と同じように干満していたと伝えられます。
数十竿繋げても底に届かず里人は不思議に思っておりました。
ある日子供たちに追われた鶏がこの穴に逃げ込み、翌朝15km離れた豊後高田市街地の海辺「権化の鼻」に出たと言われ、かつて井戸にみなぎっていた水は海潮であったと言い伝えられています。




穴井戸観から朝日・夕日観音へのぼる。尾根までのぼったら、そこから左方向が「朝日観音」。東を向いた観音様に朝日が当たる。先ずは、朝日観音へ向かしましょう。

朝日観音への道は岩の間をのぼって下る。くれぐれも足下に注意しましょう。開けた谷の向こうには、先ほど通ってきた道が見えます。

朝日観音堂
11:19
観世音菩薩は女人の仏とされる。人があの世へ行く時にお迎えに来るとされる仏様。手に蓮のつぼみを持つ。これに亡くなった人の魂を乗せて、阿弥陀如来、の脇侍として勢至菩薩と共に極楽へ導くとされるありがたい仏様。
阿弥陀如来、姿勢菩薩、観音菩薩の組み合せを阿弥陀三尊(あみだ・さんぞん)と言う。
修行の身とされる観世音菩薩は、親しみ易いと解釈され、信仰されてきた。

観音菩薩はとてもありがたく、「現世利益」として、生きている間の願いを叶えていただける。
また、「来世救済」として、極楽浄土へ導いてくれると信じられ、観音信仰となっている。