suc4-e06-otari 4   2013/6/2 信州小谷村 「塩の道を歩く」      

白馬温泉

以前は賑わっていたと聞く白馬温泉の脇には寺院があって、真っ白な大仏様が祀られている。少々滑稽な顔つきの大仏さんだったが、写真は撮らなかった。

そこで、ガイドさんから糸魚川の翡翠の歴史や、地層の話を聞かせていただく。
温泉宿の玄関先にも大きな翡翠の原石が転がっていた。
遙か向こうに小さき見える明星山は翡翠の山だそうだが、今は採取が禁止されているそうだ。

平岩駅からかなり登ってきたが、急な登り坂のアスファルト道の上に、ガイドさんの歩きが早いので、少々疲れてしまった。

さて、何かの植物を説明しているが、広くて深い知識と話術はすばらしい。

巨木 ボッカトチノキ 天然記念物 
ボッカとは、歩荷の事で、荷運びの休息の木陰だった様だ。

葛葉峠に向かってさらにのぼって行く。皆無口になるが、ガイドさんは、次々に花や植物を見つけては懇切丁寧な説明をしてくれる。多少興味が無くとも、その話術に引き込まれて興味を抱く。

今が満開のウツギ。国東では白い花が普通だが、ここのウツギはピンク色をしている。さて、そのウツギ、この地方では、火葬場で骨を拾う箸として用いられるそうだ。国東半島は竹。地方地方で、その土地にあるものを利用したのだろう。

汗ばんだはげ頭の帽子を取り、ハンカチでぬぐいながら振り返ると、先ほど電車を降りた平岩駅や姫川やホテルの建物が眼下に見渡せ、その向こうには翡翠の山として知られる明星山が見えていた。

振り返れば、電車を降りた平岩駅や姫川や明星山が見える

葛葉峠の塩の道千国街道の標識 峠に祀られた石像や石碑

ここでちょっとした事件が起きた。ガイドさんと計画した商工会事務局の間に情報交換不足があったようだ。参加者の誰かが、1時57分の電車に乗ると言いだした。

ガイドさんは初耳のようで、慌てて事務局に電話を入れ、コースの一部をバス移動とする事で時間短縮を盛り込む。どうやら、途中の電車移動もガイドさんとの調整がとれていなかったようだ。

葛葉峠でややくたびれ果てた感があったが、なんとこの峠には工事関係者の事務所小屋が有り、自動販売機があった。峠のオアシスとはこのことだろう。
乾いたのどに冷たいジュースが最高にうまかった。

さて、ここから下りの山道となる。どうやら昨日草刈りをしたらしく、真新しい草刈り跡の道を下る。

思わぬ峠のオアシスに群がる