目次へ ・・・・・・ 安岐町朝来 一鍬弘法大師堂 ・・・・・・・
sub3-60   2005年05月08日        文字は、の等巾フォントでご覧ください


国東半島は信仰の厚い地。
安岐町の朝来(あさく)をのんびり走っていたら「一鍬弘法大師堂」の案内板が目に入った。

その指し示す方向へ車を向けると、間もなく朝来野川にかかる幅の狭い沈み橋があった。
巾は約2メートルちょっと。

車の巾に少しだけおまけの付いたくらいに感じた。

暫く立ち止まって考えてみたが、ゆっくりと前進を決めた。

窓から頭を出して右前輪を端に寄せながら進む。
左のサイドミラーに映る後輪は沈下橋の端ぎりぎりを通過しているように見えてかなりの緊張をおぼえた。
ながくはない橋がとてもながく感じた。

橋を渡りきると「一鍬弘法大師堂入口」の案内板があり、その元に車一台が停められる空間があった。そこへ車を押し込んで「一鍬弘法大師堂」へと上る事にした。

道は谷水の流れる小川沿いに山腹の方向へとのびている。



暫く狭い急な道を歩く。
途中杉の林が続くが、よく見ると、そこは昔水田だったり屋敷跡だった様で、立派な石垣が所々にみえる。

暫く歩くと少し開けた空間に弘法大師を祀るお堂が姿を現した。

きれいに掃除され、信仰の厚さを強く感じる「一鍬弘法大師堂」があった。

一鍬弘法について調べてみたが、あまりそれと思える解説にはたどり着かなかった。


  ヒロンさんからいただいた情報を追記しました。


  一鍬弘法大師堂
 投稿者:ヒロン 投稿日:2006/11/27(Mon) 13:08:10 No.2682

  一鍬弘法大師堂について少しコメントします。

  以前、地元朝来では、オコボウサマが通称でした。意味も考えずにそう呼ん  
  でいました。(御弘法様)

  弘法大師が朝来の地に立ち寄った時、雨が降らず水不足で住民が飲水にも困・・  
  っていたそうです。それを見かねて、民の鍬を借り、山の斜面を一鍬掘り起  
  こしました。するとそこから、水が湧きだしてきたそうす。

  その水は、それ以来絶えることなく今も湧き出ています。
  お堂の裏に湧きでている水がそうです。
  ありがた〜い お水です。
  昔、よく家に持ち帰り頂いていました。