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sub3-49   2004年5月29日


今日は国東半島を対岸の別府から眺めてみようと観海寺へ上ってみた。
地名のごとく、ここからの別府湾の眺望は素晴らしい。
右手に大分市から猿の高崎山、左手には国東半島に続く山々が雄大に広がり、その向こうに両子山を中心とした国東半島を望む。
素晴らしい別府湾を中心にした絶景が眼下に広がる。

観海寺
地名そのものの観海寺。
汗だくで上ると小さな寺があり、その名は観海寺。
早速参道の石段を上った。

観海寺縁起
口碑に曰く、奈良時代・養老二年(元正天皇)約一二八〇年前仁門菩薩始めて錫を此地に駐め温泉を拓き、諸々の病者して入浴せしめ後丘に一宇を建立し観海寺と稱す。
當時自ら一刀三禮の薬師如来の尊像を彫刻し本尊仏となす。
とあり、奈良朝、六郷満山を開いた僧、仁聞の開基とされております。
現在の観海寺は昭和一三年に再興されたもので禅宗系・曹洞宗です。

別府といえば温泉・・ここ観海寺にも温泉がいたるところから湧きだしています。

この近くには地熱発電を日本で最初に設備した杉の井ホテルや今は懐かしい白雲山荘(閉鎖され取り壊した跡地を整備中)が有ります。

お勧めはホテル観海荘のお風呂からの夜景です。別府の夜景を温泉につかりながらの眺めは最高ですよ。

写真はわき出す温泉を溜めるタンクと蒸気抜きの煙突です。
温泉の町別府らしい風景です。

急な斜面の観海寺地区・・車一台がやっと通る程の道がうねるように斜面を這っている。
どこへ行くにもこの道を歩くか、道と道を上下につなぐ急な石段を上り下りする。
良い景色を眺める生活の裏にはこんな苦労がある。
石段にはコスモスの小さな苗が育ち始めていた。
端っこで寝ていた猫が私を見つけて急に立ち上がる。
カメラを向けるとひょいとブロック塀に飛び乗ってどこかへ消えていった。
少し傾いた場所に置かれた犬小屋で通る私を横目で犬が見ている。
傾いた犬小屋の居心地はどうだい?・・


小一時間観海寺の坂道を歩いた。
温泉の硫黄のにおいを嗅ぎながら、素晴らしい眺望と豊かな自然を楽しんだ。
遠くに望むわが故郷国東半島の素晴らしく綺麗だった。
観光都市別府もその魅力をどんどん失ってさびれていくように感じる。
栄華を誇ったホテルの数々も堅くドアを閉ざしたところが見受けられる。
豊かな温泉とこの素晴らしい眺望・・・観光資源としては十分すぎる魅力だと思うのだが、このすばらしさが当たり前の別府人達にその魅力をアピール出来ないのだろうか・・・
多くの人たちにこの感激を体験していただきたいと思った。