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sub3-47   2004年4月30日


国東半島をぐるっとドライブして真玉の海岸へやってきました。
今日は潮が良くて夕日で美しい海底の模様が見えます。

その模様の上に大勢の人が潮干狩りを楽しんでいます。

早速車を停めてその様子を取材しようと干上がった海へおりました。

ところが、いたるところに潮だまりがあって私の行く手を拒みます。

そこらを走り回るカニを観察してあきらめました。

堤防の上から私の様子を眺めているライダーが一人。
なんと三浦君じゃないですか。

今日は子どもが学校なので一人のんびりとバイクで国東半島めぐりだそうです。いつもは大きなバイクなんですが今日は50ccでした。

その様子を見て気づきました。
ブーツ・・早速ゴム長靴を買いに走りました。
近くの釣具屋さん1600円。
早速こいつをはいて真玉の海へと突進します。

先ほど見かけて人に近づくと、なんとクワ仕事。一生懸命クワで砂を掘り起こしています。なんと、マテ貝掘りです。
早速取材となりました。


砂の表面を5cmほどクワで削ります。

はじめに出会ったおばあさん。
(おばさんかな?)はサクサクとリズミカルに砂の表面をクワで削り取っていました。

ちょっと一言・・マテ貝の旬は3月頃だそうです。今時分は産卵を直前に控えて卵を持ち、やや味が落ちているそうです。旬の頃のマテ貝は垂直に穴を掘るそうですが、産卵を前にしたマテ貝はナナメに穴を掘り、比較的とりやすいそうです。

それにしても名人芸・・・竹籠のなかのマテ貝がどんどんふえて行きました。


出てきた穴に割り箸で荒塩を入れます。・・飽和食塩水でもいいそうですが、お塩が手頃で良いでしょう。

おじさん曰く、・・良くはわかんねえが昔から塩入れると出てくるな。
・・だそうです。

最初に出会ったおばさんの手つきが数段上のようです。おじさんは本当にマテ貝とりを楽しんでいるようですね。

さっきのおばさんの塩入れはマヨネーズの空き容器、このおじさんはワンカップ大関の空きコップ・・

のどかな戦い?が繰り広げられていました。

私もやってみたくなりました。

少し待つと水が持ち上がって来て、マテ貝の水管が伸び出します。
その瞬間をすかさず指で砂をしめると同時にマテ貝をつまんで引き出します。
マテ貝との綱引きに勝てばあなたのものです。・・・・
マテ貝よりも素早い指の動き・・1/125秒のシャッターより早い動きですよ。


懐かしいマテ貝に出会えました。
懐かしいマテ貝掘りをみせていただきました。
あたたかい国東半島の人たちと楽しい会話が出来ました。
涼やかな初夏の風が潮の優しさをふくんで気持ちよく頬を撫でて行きます。
マテ貝はバター焼きにされて食卓の賑やかな語らいのつまとなるでしょう。・・・・・