目次へ sub3-43   2004年1月18日


どうやら風邪を引いたらしく、気分が優れない。じっとこたつの中で暖かいPCを膝にのせてWebを渡り歩いて気ままな散歩を楽しんでいる。
インドのボンベイをちょっと眺めてカナダのナイアガラの滝からベトナムのハノイに飛んで、中国の万里の長城にちょっと寄り道して、国東半島へ戻った。
約1時間のWebサーフィンですっかり暖まったお尻と膝を持ち上げて我が家の周りでも散歩しようと外に出た。
昨日は薄い雪化粧であけた寒い朝だったが今日は風の無い暖かな小春日和、重い頭も暖かい空気に浮かびそうな気持ちがした。
風のない庭の日溜まりには小さな虫が無数に浮かんでいる。
私が近づくとその固まりがすーっと移動する。しばらくその虫たちの様子を見ていると、一匹一匹の動きがテレビの放送終了画面のようにランダムにあちこちへ移動している。突然弱い風が虫たちを蹴散らしてしまった。

足下には水仙がいい香りを漂わせている。

西の畑の入り口にはなかなか大きくならないクチナシの木がある。毎年沢山の花を付けてとても良い香りを楽しませてくれる。その花が緑色の実になって、いつの間にか真っ赤なクチナシの実になっていた。
色の少ない冬景色の中に求めた赤い実のなる木があちこちに植えられている。ナンテン、マンリョウ、クチナシ・・どれも真っ赤に色づいて色少ない冬景色を飾っている。

ふと藪を見ると一際鮮やかなサザンカがあった。その花をのぞき込むと小さな蜂もどきが花粉の間に蜜を探している。しばらくその様子を見ていたら、ミツバチがやってきて蜂もどきを追い払ってしまった。ミツバチはちょっとスマートな日本ミツバチ。冬の今時にミツバチとは珍しい。暖冬のせいだろうか?。
家の庭から里道へと少しだけ足をのばす。道には犬のフグリが小さな青い花を開いて真っ青な空を見上げている。土手には、タンポポが暖かい日差しを受けて雲のように浮かんで見える。

 暖かい日差しの中で、自然の気持ちいい空気を吸って、少しだけ気分が良くなった。
我が家の庭から始まる散歩道にもいい風があった。