目次へ ・・・・・・
sub3-42   2003年12月28日
このページは、表示(V)文字サイズ(X)中(M)でご覧ください。


ここが田深の交差点から始まる田深商店街の入り口です。
国東半島で生まれた私もはじめてこの商店街を歩きます。
何が発見で来るか?・・・楽しみです。


自動車販売・修理の看板が掲げてありますが、重厚な土壁と広い間口は何屋さんだったんでしょうか。
建物の裏にはとても広い庭がありました。この町の役割から考えると、農産物の仲買商かなんかだったんでしょうか?
この商家の前には神社がありました。
そこを過ぎると、ずっと昔からの商店が続きます。
文房具と本のお店、衣料品店、燃料屋さん。・・そんな懐かしい商店の一つ一つを楽しみながら歩いていると、燃料店の前に停めてある車の掃除をしている青年が何処かで見かけた顔だと思って覗き込むと、青年も私に気付いて頭をぴょこんと下げました。よく見ると、私の勤める会社の後輩じゃありませんか。ここが彼の実家だったんですね。彼の育った環境と彼の性格が結びつきました。この景色の中で見る彼の顔が一番輝いて見えました。


そこから少し緩いカーブを曲がると左手に田深郵便局があります。その郵便局の隣にこんな建物を見つけました。
通りすがりの人に尋ねたら、昔はこの建物が郵便局だったそうです。なんと良いセンスの建物でしょうか。このまま郵便局であり続けて欲しかったですね。

さらに細長く続く商店街を歩いて行くと、だんだん商店がまばらになって行きます。山松醤油屋、松尾商店がどっしりとした店構えで今も商売を続けています。

人通りの少ない商店街ですが、なんか国東半島の私たちにはちょうど良い速さの時間が流れています。
時折行き過ぎる自転車もちょうど良い速さで、通り過ぎます。
国東の港を中心として、賑わった瞬間があったんでしょうね。

今はその面影を少しだけ残して、その当時の速さの時間が流れているように感じました。


この道は、田深川と商店街の間を通る道です。田んぼの中を真っ直ぐに両子山へ続いているように見えました。

下の建物は松尾商店の倉庫です。ひっそりとして田園風景の中に大きな遺跡のようにそびえています。
時の流れに取り残されて、行き場を失った田深のピラミッドかもしれませんね。すっかり風景にとけ込んでいました。