目次へ 香々地町/小池の海  sub3-29 2003年3月21日


々地町のご隠居をふと思い出して、香々地の港を目指した。そういえば、会社の行事で建て干し網漁を体験したのもこの海だった。陽はだいぶ西に傾いていた。東側の堤防にもたれかかって、潮の引いた後の波紋を眺めている私の目には潮だまりの海面に西日が反射してキラキラと妖精のように輝いは消えて、また輝く様子がくり返されていた。

こいつを毎日拝めるご隠居が羨ましく思えてくる。干潮で現れた海底の凹分に取り残された水の鏡が西日を反射して見事な幾何学模様を作り出している。さらに、路程した海底の砂に刻まれた波紋がさらにそれをおもしろくみせている。少しだけ絵心を出してアングルを決めてシャッターを押した。今見ている砂の波紋も、西日をはじく水面のさざ波も、イメージ通りに記録される事を願って・・




際をじっと見ていたら、からすとカモメが仲良く餌を啄んでいる。海辺は餌が豊富なんだろう。
その少し先では幼稚園か今年から新一年生くらいの女の子が2人砂浜を掘っているのが見えた。
どう見ても潮干狩りには見えない。きっと砂遊びだろう。
キラキラと輝く水辺の銀色は鋭く輝いて、次の瞬間に柔らかく輝きを落とす。
実に美しく幻想的でさえある。
小池の海は美しい。


りの峠道から小池の海が銀色に西日を反射していた。
菜の花の黄色の向こうの銀色の帯が素晴らしく綺麗だった。その遙か向こうに本州がかすんでかすかに見えた。