sub3-b0-4 2014/02/01 奈多行幸会道を歩く−1


貴船神社で昼近くになったが、田笛社まで我慢とする。
貴船神社からのルートは、国道213号線を右に入り、田んぼのあぜ道沿いに歩く・・・と、県の教育委員会資料には記載されているが、国道を渡り、国道の北東を走る旧道に入る。小学校の脇を通り、再び国道213号線に出て、犬田(いんた)交差点の少し手前から田んぼの間の道へと進む。

ルートに関しては、諸説あるので、どれが間違いでどれが正しいも無いだろう。小学校校庭前の梅の木が満開に花開き、春の香りを放っていた。
春のぽかぽか陽気に我慢できず、着ていたダウンのベストを脱ぎリュックに押し込んだ。

梅も水仙も良い香りを放っているが、冬と春の切り替えポイントは明後日の節分である。今年は寒いと予想されていたが、暖かくて絶好の行幸会日和である。

国道に出ると、犬田交差点の大きな仁王さんが見えた。

国道213号線脇のお地蔵さんから西へそれる。

またまたのどかな田んぼ風景の中を歩く。


界、犬田を通り、田笛川に出て、川沿いを少し下り、田笛社へとつま先上がりの道を歩く。

程なく、田笛社手前の田んぼに出た。この田んぼの中に奇妙な盛り土が2つ有る。この盛山状の物が鉾立石と呼ばれているそうだ。奈多行幸会の御一行は、この鉾立石に鉾を立てて休んだとされる。
今も田んぼの中に取り残された鉾立石。そう言われればそんな感じもしないでは無い。

さて、目の前の田笛社は新しい御験の行幸会に強く関わる八幡社であることから、奈多行幸会の一行がこの神社境内へ立ち入ることは無かったと伝えられている。

それは良いにしても、八百人もの御一行がどこでどう休憩したか?大いに疑問がわいてくる。まさか、嘘八百の水増し物語が継承されているのでは?と疑いたくなる。
不謹慎で申し訳ない。




それでは、お昼としましょう。私たちは、奈多行幸会では無いので、田笛社の境内をお借りして昼食とした。

お借りしたので、この田笛社について多少の紹介をしておきましょう。

宇佐神宮境外摂社の一つ。創建不詳。八幡大神の神託によると、八幡大神が御遊化の昔、高知保(たかちほ)から、豐前國と豐後國の境(現:田笛)に到着し、この場所で田笛を吹き、田の飯(稲穂の収穫)をもたらされたと記録される。(宇佐神宮託宣集)

国東半島の海岸線を巡る国道10号線宇佐岩崎交差点から国道213号線へ入り2.6kmの右手。大きな仁王さんのある犬田交差点からは450m。なかなか分かり難い場所にあります。


さて,お腹を満たすと動きたく無くなりました。