目次へ 杵築市ひいなめぐり・養徳寺
sub3-86 2010年2月12日 文字は、の等巾フォント(MSゴシック)でご覧ください。

杵築市のひいなめぐりを初めて見たのは2004年だった。毎年、この時期になるとひいなめぐりの旗が立って、「ああっ、今年もひいなめぐりの季節だな・・」なんて思うのだが、6年間ほどひいなめぐりをしていなかった。

そんな折、杵築市の養徳寺さんからひいなめぐりのお誘いをいただいた。そのお誘いに誘われて、今日は杵築のひいなめぐりへ出かける事にした。
ただし、家内が仕事なので私一人。今日は、お誘いをいただいた養徳寺さんのみの取材とした。全体は、家内と一緒に巡ろうと思う。


大心山養徳禅寺(ようとくじ):杵築藩主松平氏の菩提寺。所在地: 〒873-0002 大分県杵築市南杵築368。 寺町と称される諸宗派の寺院が連なる一帯に位置する。
画像をクリックすると背景色が変わります。
養徳寺へ直行すると、石畳に椿の花が並べられている。それをながめていたら住職の奥様(池永キヨ子さん(77歳))が迎えてくれた。娘さんからお誘いをいただいた事をつげて自己紹介をした。残念ながら、お誘いをいただいた御本人は仕事との事でお会い出来なかったが、制作者のキヨコさんに可愛いおひな様を紹介していただいた。

創作ひなの素材は、実に多岐に渡り、貝や水道のホースやガス管等々、創意工夫の結晶である。
千体を超えると思える程の創作ひなは、すべて池永キヨコさんがデザインから製作まで一人でやられるとの事。ディスプレーは娘さんの担当とうかがった。

100畳を超す広さの本堂いっぱいに並べられた創作おひなさまはすばらしいの一言である。また、創作おひなさまの間には、歴史ある京ひなや江戸ひなも並べられている。
広く、少し薄暗い、柔らかな光の中でおひなさま達は気持ちよさそうにあそんでいた。

先客無しの私が一番の見物人となった。思うがままにその一つ一つをながめて行く。ヒンヤリとした板にへばり付いて小さなおひな様の目線に自分の目線を合わせる。また、畳に頬を擦りつけて少し下から見上げる。最初はガリバーだった自分が、だんだんおひなさまの大きさに縮んで行く。誰もいないから良いが、こんな格好を誰かが見たら滑稽だろう。

小一時間そんな格好でおひなさまに挨拶しながら時折カメラにその姿を写し撮った。


ここのおひなさまは、不思議な魅力がある。

目線を合わせてじっと見ていると、そこから離れられなくなる。小さなおひな様の世界に引き込まれてしまう。

立ったまま、ガリバーの様に見ていたのでは分からない。是非、畳に頬を擦りつけて、小さなおひなさまの目線にあなたの目線を合わせて見ていただきたい。

ウサギの顔をしたおひな様は居心地の良い桜の枝へ私を呼んでいる様な気がした。シックな着物のおひなさまは、帯の道へと私を誘う。帯の道の先には何があるのだろう。

こんなすてきなお姫様が待っているのだろうか?



おや、小さな松ぼっくりに・・・

すごい小さなウサギのおひな様が隠れています。虫眼鏡でもないと見つけられないかな?

さて、綺麗な松の実やウサギのおひな様の材料はなんでしょうね。

撮影しているときは、ここにウサギのおひな様が隠れている事に気づきませんでした。気付いていたら材料をお聞きしたんですが・・・

それにしてもすごい技ですね。いや、それより可愛いですね。

後は、私のカメラにおさまっていた画像を紹介しましょう。





画像は沢山あるんですが、これくらいにしましょう。

気に入ったおひな様を見つけると、連れて帰る事も出来ます。
製作者の池永さんに相談してみて下さい。

もちろん、最初から値札の付いたおひな様もありますよ。

今日は、ゆっくりとこの広い空間と沢山のおひな様を独り占めして楽しむ事が出来ました。私も連れて帰りたいおひな様を見つけたんですが、大勢の方が良いかな?なんて思って・・・

こんど、家内と一緒の時に相談してみようと思います。