←top kodomo-onie-a 丸小野子供修正鬼会
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2010/02/14

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大分県 国東市 武蔵町 丸小野の仲西、柿崎両
地区に伝わる「丸小野子供修正鬼会」が14日に開催された。

国東半島の天台寺院で古くから行われている「修正鬼会」を模したもので、国家安泰、五穀豊穣に併せ、子どもの無病息災を祈願した火祭りである。
言い伝えによれば、江戸末期の天保年間(1830~1844年)に起こった大飢饉の際、伝染病などで多くの子供達が犠牲になった。集落の存続を恐れ、村人たちが丸小野寺の修正鬼会を真似て始めたと伝えられている。武蔵町の無形民俗文化財に指定されている。

今日は、この祭事の様子を見せていただいた。

15時丸小野地区の仲西へ到着した。お天気を心配したが、何とか持ちそうに感じる。

先に到着していたK-planさんの案内で、今日の舞台となる場所の下で準備されている大松明を見に行く。集落の裏手の急な坂道を上ったところに大きな二本の松明がすでに出来上がっていた。村の人達が朝から取りかかり、いましがた出来上がったところだった。

大松明は5から6m程の真竹を15本程束ねて、12箇所をカズラで縛ったもの。先端には、火付きを良くするための枯れた杉の葉が差し込まれている。重さはおおよそ50kgくらいだろうか?

陽が落ちた頃から、この松明に火が付けられて、この上の社に続く50m程の急な坂道を担ぎ上げられる。

今年の座元は、長広正光氏宅とうかがった。今度は、座元での準備状況を見せていただく事にしよう。

長広正光さん宅の庭には村人が集まって、それぞれの役割で祭事の準備が行われていた。お話を伺うと、朝から進めていたとの事で、大方の準備は済んでいた。
残るは、鬼とタイレが履く草履(ワラジ)と鬼の面の髭付けと鬼らしさを演出するカズラ割きの準備他だった。

その様子を見せていただく。

藁草履は、かつて国東半島の特産だった七島イ草で編まれていた。鬼の髭と髪の毛は、オニヤッシャの葉(リュウノヒゲ)の髭が七島イ草で縛り付けられる。年期の入ったゴツゴツしたした手が、器用に髭と髪の毛を木の鬼面に付けて行く。