港につくられた「神舞小屋」
神舞の準備の最大の負荷は神舞小屋(仮神殿)掛けとの事です。小屋掛け作業は、おおよそ以下の手順で行われます。
島民と神舞奉賛会、上関町役場他の関係者総出で取り組みます。小屋掛けのみでも丸一日以上の仕事との事です。
小屋掛けの手順は、地鎮祭に始まって、主柱をたて、屋根をつくる張り渡し作業、竹で屋根の骨組みをつくります。張りや屋根の竹は総てロープ(縄)で固定されています。 |
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神棚背後の面とその向かいの面の骨組みを竹でつくり、神様を祭る棚(神棚)をつくります。続いて、舞台といわれる床面の骨組みを組み、床板を並べます。
骨組みが完成したら、苫とよばれる茅を畳表のように粗く編んだゴザ状の物を屋根に並べ、さらに神棚の外側とその対面にはり付けます。
文字で書けば簡単な作業のようですが、茅の切り出しや乾燥、苫つくり、注連縄つくり等、多大な労力と時間が費やされています。
苫は祝島の各区でそれぞれ割り当ての枚数をつくるようです。苫には4区とか10区等の墨書きがみられました。 |