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2010mineiri-w

医王山丸小野寺→金剛山報恩寺→椿八幡社→小城観音→小城山寶命寺→杉山瑠璃光寺(昼食)

→足曳山両子寺(宿泊)


瑠璃光寺

瑠璃光寺は、安岐町下糸永地区にある、天台宗の古刹。昔は、修正鬼会が盛大に行われていた様ですが、今は、当時の鬼会面他が残るのみです。

本日のの昼食がここ瑠璃光寺でとられる予定になっています。高台に位置する瑠璃光寺への参道は、丁度桜が見ごろで、その中を上り来る行者一行の隊列を見ることが出来ました。

やがて、行者一行が長い参道を上り始めた。真っ白な隊列は、参道のうねりに沿って上ってきます。望遠レンズで覘くと、先頭は大先達の文殊仙寺秋吉住職でした。大追家の秋吉副住職の姿が見えません。少し気になりますが、大丈夫でしょうか?

やがて、峯入りの一行は大きな百日紅の有る境内へと上りついた。早速本堂へ向かい、手を合わせ般若心経を唱える。

桜の美しい境内に用意されたテーブルについて、準備されていたお簡素なおにぎり弁当をお茶で流し込む。
十分な時間は無い。早々に昼食を終えた僧は、少しばかりの休憩をとって両子寺を目指して出発した。





両子寺

両子寺に着くと、高台から下の道を眺めている人がいた。話しかけると、ラジコンヘリコプター写真家とのこと。両子寺へ上ってくる一行を上空から捉えるためにロケーションの把握中とのこと。結構重いカメラを載せて飛ぶヘリの操縦は大変とのこと。

彼は、川中不動から無明橋へと進む一行をラジコンヘリで撮影する予定だったが、悪天候と、取材有人ヘリの超低空飛行の風圧で撮影を断念したそうだ。

今日の撮影も、日没になると難しいといいながら、ヘリのテスト飛行を続けていた。

だいぶ長い時間を待った。こんな事なら、下両子のおせったいを取材すればよかったなどと後悔する。時間を持て余して、両子寺歴代の住職が眠る墓地まで上がってみた。阿闍梨と戒名の付く墓石が幾つかある。武士による略奪等で衰退した国東半島寺院復興に努めた順慶の墓もあるのだろうか?

峯入り一行は、単調な舗装道路を両子寺を目指した歩く。最後のコースだが、距離は結構ある。途中、下両子の神社前で 地区の人たちが準備した“おせったい”を受け、最後のダッシュとなる。

両子寺では、峯入り参加者全員が揃っての到着を迎えようと、早くから多くの人々が待ちかまえていた。

遠くに法螺貝の音が聞こえて、しばらくすると最後の力を振り絞って、僧侶達が戻ってきた。続いて、一般参加者達が・・・

境内で待ちかまえていた大勢の人の拍手と鐘が出迎える。

最後の今日を歩ききった顔は満願の喜びと感謝の笑顔があふれていた


少々心配だった、千灯寺の兄弟も元気に上ってきた。

皆、講堂前に揃い、世話役の大聖寺住職から満願達成のねぎらいの言葉をいただき、迎えた両子寺の寺田住職の挨拶、大先達の秋吉住職の挨拶でしめた。

その後、満願達成のスター達は、報道のカメラに取り囲まれてその喜びの笑顔をみせていた。

私も、この感動の一部をいただいた。・・・お疲れ様でした。

ゆっくり、風呂に浸かって、汗と疲れを洗い流してください。梅の湯かな?


大聖寺石光住職 文珠仙寺秋吉文隆住職(大先達)

高山寺船津住職

報恩寺応利住職

千灯寺の小僧さんと船津住職

岩戸寺住職