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2010mineiri-r


岩戸寺から・・・
石立山岩戸寺→治地山大聖寺→大聖寺五輪塔群→久保山長慶寺→三十仏岩屋(遙拝)→峨眉山文珠仙寺→仙ノ不動岩→奥の院→清滝観音→龍下山成佛寺(昼食)

→大嶽山神宮寺→参社山行入寺→桜八幡社・興導寺(遙拝)→医王山丸小野寺(宿泊) 

川沿いの道を一行は長慶寺へ向かう。おおよそ2.5km程を、下り来た道の川向こうを岩戸寺の方向へ戻る。

2.3km程で長慶寺下の坂道となる。坂道の両側を孟宗竹の竹藪が覆う坂道をのぼると大きな桜の木が迎えてくれる。峯入りの一行がここへ到着した時には大きな桜の木は満開の花で迎えただろう。

久保山長慶寺

山門を潜って、石段をのぼると、両脇に向かい合う仁王さんが迎えてくれる。
綺麗に手入れされた庭が見事である。



上溝家

山口池の湖尻当たりに上溝家がある。峯入りの一行が唯一足を休める民家である。

峯入りを記録する資料には、・・現国東町 岩戸寺 の上溝氏宅は行者の休憩所であったため、赤不浄(あかふじょう)を忌んで出産は母屋をさけて別棟で行っていたという。休息地では行者の身につけていた足袋やわらじを取りかえて新しいものを差し上げていた。・・・

2011年5月27日(雨)お昼過ぎに上溝(うわみぞ)家を訪れてみたが、留守だった。舗装された県道から少しのぼって上溝家に通じる道は、赤いサツキが咲き誇っていた。

行者達は、ここに上がり込み般若心経を唱え、上溝家やご近所の人たちからの持て成しを受け、心身をやすめたであろう。

三十仏遙拝

再び、満開の大きな桜の木を後に、竹藪の坂を下って、田んぼの中の道を歩いて、川を渡り、県道を山口集落へ向かって歩く。山口の池の湖尻に架かる橋を渡り三十仏を遙拝する。ここまで、長慶寺から約2.5km。

峯入りコースでは、遙拝とされる霊所である。山口池の湖尻に架かる橋を渡って直ぐに右手の山間に上る坂道がある。そこを数百メートルのぼれば、左手に石灯籠と鳥居があり、鳥居の前には厳つい仁王さんが参拝者に睨みをきかせている。仁王さんに挨拶して、鳥居を潜って参道をしばらく歩くと、荘厳とした祈りの空間が広がる。岩の中にめり込むように御堂が建てられている。国東半島で多く見られる岩屋である。


三十仏信仰(説明書き転記)

この地は、六郷満山末山本寺の支配堂として位置づけられています。
三十仏信仰は一ヶ月三十日を三十の仏名に分け、八日は薬師、十三日は釈迦、十五日は阿弥陀、十八日は観音、二十四日は地蔵というように、それぞれの日にそれぞれの仏が国土を守護するということです。
三十仏と並んで六所権現が祀られ、霊場として地区民の信仰を集めています。
国東町教育委員会