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2010mineiri-f

間戸寺跡/穴井戸観音・朝日観音・夕日観音

時間が過ぎるが、白装束の隊列が見えない。もしや?の思いがよぎる。あわてて、間戸の集落へ通じる道を駆け上がる。程なく、里道から大先達が現れた。ホッと一息。

ここからのコースは、間戸寺跡となるが、さて、間戸寺を知るものはいない。たぶん、穴井戸観音や朝日観音、夕日観音のある一帯が間戸寺跡では無かろうか。太宰管内志にも間戸寺の記載はあるが、所在は明記されていない。

私は、一行の後は追わず、遠目から朝日観音、夕日観音への参拝を見守る事とした。


穴井戸観音へ参拝し、険しい道をよじ登って朝日観音前に立つ峯入り行の一行。
急な斜面に体をロープで吊り、取材するカメラマン。結構命がけの取材を随所で見せてくれた。
ここの裏側に夕日観音がある。一行は、夕日観音に参拝して、西の谷へと下る。

穴井戸観音 夕日観音

朝日観音 朝日観音像

間戸寺/穴井戸観音・朝日観音・夕日観音を参拝した一行は、岩山の西の谷へと下ってきた。
観音様の御陰か、皆元気な様子である。
ここからは、田んぼのあぜ道を歩いて、小さなせせらぎを渡る。

一行を満開のサクラと菜の花と大勢の人たちが出迎えた。

ここは、宇佐神宮の荘園だったところとしても有名な田染の荘と呼ばれる地域。6月には、荘園田植えが行われ、初夏には蛍飛び交う自然豊かな里である。

一行を村人達のお接待がもてなした。もちろん、報道の皆さんも分け隔て無くお茶やお菓子などがふるまわれた。私も、熱いお茶をいただいた。

しばらく、出迎えてくれた村人へ錫杖で加持をしたり、お話を交わしていた。

ここからは、平坦な道を岩脇寺(いわきじ)へと向かう。

ここで、今日の行程の四半分ほどだろうか。ただいま、10時20分。岩脇寺へ向かって出発した。