さて、時間が出来てしまったので、
品川の水族館でも覗くとするか。
JR蒲田駅から京浜東北線に乗り込ん
だ。時間は、平日の9時半。比較的電
車は空席があり、どっかりとシートに
腰掛けた。
車窓の景色を眺めながら大森、大井町
と駅を通過して行く。次は品川のアナ
ウンスが流れたのだが、座り心地の良
いシートと車窓の景色が品川で降りる
ことを忘れさせた。
気がつけば、東京。いつものコースの
癖で急いで降りようとして品川では無
い事に気づいてまたシートに腰を沈め
た。????えっ、何処へ行くんだっ
たっけ。 |
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JR上野駅 |
品川は遠に過ぎていた事に気づいた。
う〜ん、行き先変更を考えているうち
に上野へ到着した。取りあえず降りる
事にした。
浅草通り側の歩道橋の上に出て、行き
先を思案する。・・・・
浅草寺の神谷バーか、それともカッパ
橋の道具街か、はたまた上野の美術館
か?・・
しばらく考えた末に、カッパ橋の道具
街に決めた。 そろそろ冬がやって来る。手に入れた
火鉢にふさわしい鉄瓶でも探そうとい
う魂胆である。それから、何度かテレ
ビで紹介されていた道具街の楽しい雰
囲気を味わいたいとも思った。 |
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下谷/下谷天神あたり
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早速浅草通りに降りて歩き始めた。
正確に言えば、浅草通りの北側歩道を
歩き始めた。
最初の左手に上野警察署、上野消防署
発見。続いて宗源寺。・・へぇ〜お寺
があった。
キョロキョロと田舎者観光を楽しみな
がら歩いていると、菊屋橋まで来た。
ここからがお目当ての合羽橋道具街の
始まりである。
見上げると、ニイミ洋食器店の巨大な
コックさんがあった。向かいのニイミ
ビルにも巨大なコーヒーカップが飾ら
れている。
さて、それでは、合羽橋道具街の探索
を始めよう。 |
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ニイミ食器 |
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合羽橋道具街に来てみようと思った一
番の理由は、そろそろ欲しくなってき
た鉄瓶を手に入れたいからである。少
々高いとは聞いているので、今日は様
子見程度かな?
角を曲がってニイミ食器の太ったコッ
クさんに挨拶しながら店先を覗く。色
々あって楽しそうだが、まあ見るだけ
となった。家内でも連れてくれば喜ぶ
だろう。
漆器屋さんを過ぎたあたりかな?厨房
設備屋さんらしき店先に良い物発見。
鋳物製の火消し壺と火起こしである。
我が家にも火消し壺はあるが、瓦焼き
のあまり見た目が良くない。欲しい。
持ってみると結構な重さ。う〜ん・・ |
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釜浅商店 南部鉄器と包丁の店です。
店先にも店の中にもよだれが出そうな
鉄瓶が沢山ありました。1万円ちょい
から上は10万円を越えるものまであ
って、欲しいものばかりですが、物を
知らない私としては、手を出すことが
出来ません。
お店の人と少しだけ話をしたんですが
目的次第と言うことでした。
それらしい雰囲気で飾って置くには安
物で可。鉄瓶で湯を沸かしてお茶を楽
しむには、内部に漆の防錆処理がキチ
ッとされたものだそうです。まあ、4
万円程出せばほぼ満足の行くものが手
に入れられる事は分かりましたが・・ |
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「かっぱのいる町」・・・一体何でし
ょうね?誰かに聞けば良かったと後悔
しています。
そうそう、画像右に写っているバスは
“東西めぐり”と書かれていますが、
これは、大東区循環バス“めぐりん”
の愛称で北・南・東西の3路線が運行
されています。北めぐりんは、浅草駅
を起点に、区北部を反時計周りで一方
向循環します。南めぐりんは、上野駅
を起点に、区南部を反時計周りで一方
向循環しています。東西めぐりんは、
台東区役所を起点に区の東西を一方向
循環するコースを走っています。15
分間隔で運行され、各コースとも1時
間ほどで一周し、運賃は1日乗り放題
の券で300円だそうです。
窓の大きな乗り心地の良さそうなバス
です。是非こんど乗ってみたいと思い
ます。 |
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ブラブラ歩いていると、言問通りに出
ました。なんと、街路樹が柑橘類?
少し色づきかけたダイダイの様な大き
な実がなっています。街路樹としては
珍しいですね。
それから、“言問通り”もなかなか粋
な名称ですね。ことといどおりと読み
ます。
さて、この“言問”は、在原業平(あ
りわらのなりひら)「名にし
おはば いざ言問わん都鳥 わが思う
人はありやなしやと」からとの一説も
あるようですが・・・・
言問通りは、東京都文京区本郷弥生交
差点から、隅田川に架かる言問橋に至
る道路の通称だそうです。 |
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ふと見つけた道案内に浅草寺を見つけ
る。ここから1kmほど歩けば浅草寺
にたどり着けるらしい。以前浅草寺を
訪ねた時には、上野駅から地下鉄に乗
って行ったが、歩いていける距離だっ
たとは・・・
今度は、通りの反対側を浅草通りに向
かって歩く。
食品のサンプルが所狭しと並べられた
お店屋さん、竹のザルだけを売ってい
る店、暖簾や表示プレートの店、・・
何でも欲しい物が揃っています。
それから、こんな懐かしい物もありま
した。なんと、自転車のサイドカー。
私の子供の頃は沢山見かけた運搬車で
したが、ここでは現役の様です。 |
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アッという間に持ち時間が無くなりま
した。そろそろ帰らねばなりません。
帰路の景観を楽しみながら上野駅へ向
かいます。浅草通りの南側歩道を歩き
ます。
ふと左手に目をやると真っ赤な鳥居が
ありました。下谷天神の鳥居に誘われ
て裏通りへと寄り道しました。結構下
町の風情が残っているんですね。
もしかして、岡っ引きの熊さんが歩い
て来るんじゃ?・・なんて事は無いで
しょうが、タイムスリップしたような
錯覚を感じました。
たわい無い会話をしながら弁当を買っ
てみたいですね。
まあ、少しの時間でしたが、合羽橋と
浅草通りを楽しむことが出来ました。 |
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