sub3-a7a P1 2013/02/10 スパランド真玉から六所宮まで12qを歩く


良いお天気に恵まれて・・とまでは行かないが、雨は避けられた今日に感謝しましょう。いつもの仲間でワイワイガヤガヤと楽しいトレイルがスパランド真玉から始まります。
最初の目的地猪群山を目指して坂本隊長の挨拶で出発です。

今日の猪群山までのコースは、都甲の河野秀男さんに設定いただきました。また、力強い助っ人の参加もいただきました。猪群山真玉登山道を開拓された山田さんご夫妻です。山田さんは、猪群山登山口に駐車場やトイレを整備され、登山道の維持管理を個人でやられています。
山田さんの登山道途中のお話も今日のお楽しみになりそうです。

それでは、出発進行!(9:07)

コースは、海の方へ少し下って行きます。スパランド真玉からほどなくの処の右手に「重野岩窟仏」の案内板があります。
ここには、馬頭観音と羅漢など多くの石像仏が祀られています。

    重野岩窟仏由来(由来書き転記)

重野岩窟仏は元禄年間仁聞菩薩の教えを継ぐ人々の手により開基されたと伝えられている。
弥勒寺の坊の一部である。第三十三番の二観音さまは平家ゆかりのもので前庭から刀剣が発掘されたことがある。
羅漢窟は本尊が釈迦如来で脇仏に普賢菩薩、文殊菩薩が安置されその周りに十六羅漢が祀られ、何時の世から「ぽっくり羅漢」と呼ばれている。馬頭観音は家畜の守り本尊として親しまれている。

馬頭観音像

観音像・羅漢像

スパランド真玉からおおよそ400m程海岸方向へ下り、民家と田んぼの間の狭い里道を右折する。右折して程なくの左手の岩壁に石像が立っているのが見えます。
その石像は、「岩ノ下の妙見さん」とよばれる。石像の立つ台石には「妙見尊」と刻まれています。

妙見信仰とは、妙見信仰は、仏教の北辰妙見菩薩信仰とされる。始まりは、道教の星辰信仰であり、北極星・北斗七星信仰。

北天にあり動かない北極星は宇宙を支配する最高神・天帝として崇めた。その傍らにあり、天帝の乗り物とされた北斗七星は、人々の行状を監視し、その生死禍福を支配するとされました。

この延長線上に庚申信仰があると考えられます。

狭い里道は石畳の風情ある道です。この上に山神社があり、神社の参道でもあることから、このような石畳としたのでしょうか。或いは、流れる水に対するものでしょうか。
石畳の両脇はしっかりした石垣が高く積まれ、なかなかの景観を楽しませてくれます。

今日は、梅の花も少し開き始めて清々しい春の香を放って私たちを迎えてくれているようです。

石畳の感触と梅の香りと、石垣の風情と、おしゃべりを楽しみながら山神社へとのぼって行きます。

この道は河野さんが事前に調べて設定いただきました。トレイルにはこんな道がイイですね。国東半島の歴史を感じ、歴史を踏みしめながら歩けるこんな道が楽しいですね。

山神社の鳥居と仁王さん

畑の端の五輪塔

神社の境内を出て道を左に進むと大きな池に出ます。このため池を左手に見ながら山の中へと続く道を進みます。
ため池にはカモが浮かんでいました。
ここから猪群山の登山口まではおおよそ1.6qの道のりを歩きます。道路はコンクリート舗装されていますが、道の両側には木々が茂り、気持ちいい森林浴を楽しめます。
木々の観察や鳥たちの鳴き声に耳を傾けなら歩く爽快さを堪能できるコースです。もちろん、仲間との楽しいおしゃべりも気兼ねなくできます。

登山口の山田小屋にほど近い辺りで「いのむれ駐車場口まで300m 尾首稲荷」の立て看板を見つけました。ちょっと寄り道してみました。

尾首稲荷(おくびいなり)

尾首稲荷から50mほど進むと、道路左手の分かれ道に石祠があり、中には観音様が祀られていました。

石祠の左右には文字が刻まれています。向かって右側には、「右ハ山みち」と書かれています。さて、左は・・・
今度近所の人に聞いてみましょう。

山田さんの話によれば、昔はこの道を左に上ると松林があったそうですが、今はその松も枯れてしまったそうです。

観音様を祀った石祠が道標を兼ねているとは・・珍しいですね。それと厚い信仰が今も続いていることに感心しました。


    登山口 山田山荘・駐車場・トイレ(9:43)

猪群山登山口の山田さんの山小屋と公園ん風に整備された庭園に到着しました。駐車場も整備され、大よそ10台ほどは駐車可能な感じです。トイレも豊後高田市の協力で建てられています。

それにしても、広大な土地を猪群山登山者のために提供し、さらにトイレや山小屋や休憩所やその周辺環境の整備まで・・・なんとすごい人なんでしょう。
このエネルギーと思いに感謝します。ありがとうございます。

駐車場の周りにはたくさんのミツマタが植えられ、白い花を咲かせていました。公園風の庭園内には椿や梅などの木々が植えられ、きれいな花も楽しむことができます。素晴らしい癒しの場でもあります。

休憩所・山田山荘

ルートマップ

参加者全員で記念撮影(カメラマンを合成貼り付け・・わかるかな? 9:47)