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百姓の生まれ
/8月31日
食事の最後に、ご飯茶碗にご飯粒を一つでも残すと、祖父にきつく叱
られた。生活を支える米を一粒でも粗末にする事は許されなかった。
その躾は今も守っている。百姓の生まれの人間はおおかた同じ躾をさ
れていたと思う。ついつい他人の茶碗の中をのぞき見て百姓出身かど
うかを観察する。
一粒も残さないで・・がちょっと難しいのは、ウナギのせいろ蒸し。
簾の間に入り込んだご飯粒を一つ残らずかき出していただく。