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1. |
神納(しんのう) 心身を浄め東方にお在する薬師如来に楽打ちをお告げする。 |
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2. |
山形(ガタガタ) 曼陀羅の修法壇に模して結界(輪)を造る道行(みちゆき)である。 |
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3. |
ツクテンツク 輪を造り意気天を突く威容を示す道行の一部である。 |
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4. |
道楽(みちがく) 本尊薬師如来の前を右廻りして楽庭(道場)に入る。現在では東方に向き楽庭を右廻りする。これは薬師法でいう入道着座して修法壇につくことである。 |
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5. |
四方固音頭庭入(しほうがため) 四天王と八万四千の諸仏の御来降を請じて庭の東西南北を清める。 |
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6. |
テンゴーゲー 天にお座す諸仏を楽庭にお迎えする、薬師法では迎請聖衆(ぎょうしょうしょうしゅう)と云い太鼓の左「ばら」で天を指す。 |
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7. |
念仏(ねんぶつ) 南無阿弥陀仏の六字の名号を天台聲明風の曲節を付けて大聲で唱える。 |
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8. |
テンゴーゲー 天よりお迎えした諸仏を天に奉送申しあげる。薬師法では奉送聖衆と云う。 |
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9. |
シドロ 一番シドロ、二番シドロ、三番シドロとありて吉弘楽の神髄であり修法の中心である。 |
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10. |
チーゴーゲー 地にお在す諸仏を楽庭にお迎えする。薬師法では迎請聖衆と云い足先で地を蹴り虫追いを表す。 |
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11. |
テンダラマンダラ 比叡山日吉神社に祀る「山王マンダラ」、「マンダラ神曼陀羅」を信仰して名号として唱える。 |
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12. |
チーゴーゲー 地より請じた諸仏を修法が終わり奉送申し上げる奉送聖衆と云う。 |
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13. |
ツクマン 「○、満」のことである。修法、祈祷の総てを満たしたことである。 |
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14. |
トーテン 四方固めで請じた四天王と八万四千諸仏が天にお帰りになられる(登天)。 |
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以上で楽打ちの総てを終了する。終わったならば旗差物の先に着けた御幣は氏子、信者に配り水田に立てて虫封じをする。尚、往古楽打ちの時は、藩主は郡奉行を代参として差遺司祭せしめ神酒三升を献上するを例とした。 |