祝島散策 |
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お昼の時間に少し島を歩いてみました。
島は、周防灘と伊予灘の中点、瀬戸内海の最も西位置している。九州、本州、四国に囲まれた内海と思うが、風はその隙間を抜けて強風となり祝島に吹き付けるようだ。さらに、昔から台風が北上する通り道でもある。
その為、屋根は瓦の上に石をのせたり、コンクリートで固められている。さらに、風を防ぐ為に石積みの高い塀で家を囲っている。
石積みの塀は「練り塀」と呼ばれている。丸い石(島ではゴロタ石と呼ぶ)と土で積み上げ、石の間の土の表面を白い漆喰で塗っている。この石壁の上に瓦を乗せて石塀とし、家への出入りのための狭い開口部を切ってある。また・この「練り壁」は密集する家屋の防火の為とも聞く。
「練り壁」の続く狭い迷路と急な上り下りの路地が探検心を掻き立てる。 |
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練り壁の角 |
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祝島の海は青く透き通りどこまでも美しい。こんな美しい島の向こうに原子力発電所建設の話が・・
原発絶対反対の文字があちこちに書かれていた。 |
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あちこち歩くが、空き缶や空き瓶が転がっていない。
狭い島だから出来るのか?狭い島だからやらなければならないのか?
いずれにせよ、自分たちで島の環境を守る仕組みが出来上がっている。・・素晴らしい。 |
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宮戸八幡宮
十六神の一つである、この島の守り神「宮戸八幡宮」への階段を上ってみた。最初の関門である鳥居を潜る。見上げるも額に刻まれた文字が読めない。石材は御影のようだが、これほどまでに風化するとは、厳しい気象状況が想像される。
島の人にたずねると、「宮戸八幡宮」と彫られているそうだ。・・眺めていると、なるほど・・
ながい石段をのぼる。石段も御影石のようです。
左に大きく曲がってさらにのぼると、境内に到着しました。参道の石段も境内も、竹と木々に囲まれて眺望は有りません。これも強い風を防ぐためでしょう。 |
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境内 正面が宮戸八幡宮の社 |
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手洗い・・波に削られた台石 |
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恵比寿神社 |
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大歳神社(荒神社):大歳神・御歳神 |
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大歳神社(荒神社)の脇にあった説明書きだが、文字が薄くなりよく読めない。・・分かる範囲で転記
祭神 大歳神 御歳神
祭日 八月三日 旧十一月二、三日
弐年大祭、五年目毎執行
大歳神社(荒神社)
由緒 仁和三丁未(ひのとひつじ)八月三日勧請
無形文化財神舞神事は、五年目毎執行
当社の弐年大祭×××、今を去る約
千百年前、三浦荒神山に鎮座のとき
大前に神楽舞を奉納し島民繁栄
五穀豊穣を祈念したのが始めです
爾来連綿と続き今日に至っています
天下の偉祭なり
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じっくりと歩いてみたい祝島です。厳しい環境の棚田も、島の裏側の小祝島も、それから三浦の神社も。
今度じっくり歩いてみようと思います。・・・スーパーカブが有ると良いんですが、借りられるかな? |
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