suc4-d09-dougugai   2008/11/06    合羽橋道具街

さて、時間が出来てしまったので、
品川の水族館でも覗くとするか。

JR蒲田駅から京浜東北線に乗り込ん
だ。時間は、平日の9時半。比較的電
車は空席があり、どっかりとシートに
腰掛けた。
車窓の景色を眺めながら大森、大井町
と駅を通過して行く。次は品川のアナ
ウンスが流れたのだが、座り心地の良
いシートと車窓の景色が品川で降りる
ことを忘れさせた。

気がつけば、東京。いつものコースの
癖で急いで降りようとして品川では無
い事に気づいてまたシートに腰を沈め
た。????えっ、何処へ行くんだっ
たっけ。
 
              JR上野駅
品川は遠に過ぎていた事に気づいた。
う〜ん、行き先変更を考えているうち
に上野へ到着した。取りあえず降りる
事にした。

浅草通り側の歩道橋の上に出て、行き
先を思案する。・・・・
浅草寺の神谷バーか、それともカッパ
橋の道具街か、はたまた上野の美術館
か?・・
しばらく考えた末に、カッパ橋の道具
街に決めた。
そろそろ冬がやって来る。手に入れた
火鉢にふさわしい鉄瓶でも探そうとい
う魂胆である。それから、何度かテレ
ビで紹介されていた道具街の楽しい雰
囲気を味わいたいとも思った。
・ 
           下谷/下谷天神あたり
早速浅草通りに降りて歩き始めた。
正確に言えば、浅草通りの北側歩道を
歩き始めた。

最初の左手に上野警察署、上野消防署
発見。続いて宗源寺。・・へぇ〜お寺
があった。

キョロキョロと田舎者観光を楽しみな
がら歩いていると、菊屋橋まで来た。
ここからがお目当ての合羽橋道具街の
始まりである。
見上げると、ニイミ洋食器店の巨大な
コックさんがあった。向かいのニイミ
ビルにも巨大なコーヒーカップが飾ら
れている。

さて、それでは、合羽橋道具街の探索
を始めよう。
 
           ニイミ食器
 
合羽橋道具街に来てみようと思った一
番の理由は、そろそろ欲しくなってき
た鉄瓶を手に入れたいからである。少
々高いとは聞いているので、今日は様
子見程度かな?

角を曲がってニイミ食器の太ったコッ
クさんに挨拶しながら店先を覗く。色
々あって楽しそうだが、まあ見るだけ
となった。家内でも連れてくれば喜ぶ
だろう。

漆器屋さんを過ぎたあたりかな?厨房
設備屋さんらしき店先に良い物発見。
鋳物製の火消し壺と火起こしである。
我が家にも火消し壺はあるが、瓦焼き
のあまり見た目が良くない。欲しい。
持ってみると結構な重さ。う〜ん・・
釜浅商店 南部鉄器と包丁の店です。
店先にも店の中にもよだれが出そうな
鉄瓶が沢山ありました。1万円ちょい
から上は10万円を越えるものまであ
って、欲しいものばかりですが、物を
知らない私としては、手を出すことが
出来ません。

お店の人と少しだけ話をしたんですが
目的次第と言うことでした。
それらしい雰囲気で飾って置くには安
物で可。鉄瓶で湯を沸かしてお茶を楽
しむには、内部に漆の防錆処理がキチ
ッとされたものだそうです。まあ、4
万円程出せばほぼ満足の行くものが手
に入れられる事は分かりましたが・・
「かっぱのいる町」・・・一体何でし
ょうね?誰かに聞けば良かったと後悔
しています。

そうそう、画像右に写っているバスは
“東西めぐり”と書かれていますが、
これは、大東区循環バス“めぐりん”
の愛称で北・南・東西の3路線が運行
されています。北めぐりんは、浅草駅
を起点に、区北部を反時計周りで一方
向循環します。南めぐりんは、上野駅
を起点に、区南部を反時計周りで一方
向循環しています。東西めぐりんは、
台東区役所を起点に区の東西を一方向
循環するコースを走っています。15
分間隔で運行され、各コースとも1時
間ほどで一周し、運賃は1日乗り放題
の券で300円だそうです。

窓の大きな乗り心地の良さそうなバス
です。是非こんど乗ってみたいと思い
ます。
ブラブラ歩いていると、言問通りに出
ました。なんと、街路樹が柑橘類?
少し色づきかけたダイダイの様な大き
な実がなっています。街路樹としては
珍しいですね。

それから、“言問通り”もなかなか粋
な名称ですね。ことといどおりと読み
ます。

さて、この“言問”は、在原業平(あ
りわらのなりひら)がよんだ「名にし
おはば いざ言問わん都鳥 わが思う
人はありやなしやと」からとの一説も
あるようですが・・・・

言問通りは、東京都文京区本郷弥生交
差点から、隅田川に架かる言問橋に至
る道路の通称だそうです。
ふと見つけた道案内に浅草寺を見つけ
る。ここから1kmほど歩けば浅草寺
にたどり着けるらしい。以前浅草寺を
訪ねた時には、上野駅から地下鉄に乗
って行ったが、歩いていける距離だっ
たとは・・・

今度は、通りの反対側を浅草通りに向
かって歩く。

食品のサンプルが所狭しと並べられた
お店屋さん、竹のザルだけを売ってい
る店、暖簾や表示プレートの店、・・
何でも欲しい物が揃っています。

それから、こんな懐かしい物もありま
した。なんと、自転車のサイドカー。
私の子供の頃は沢山見かけた運搬車で
したが、ここでは現役の様です。
アッという間に持ち時間が無くなりま
した。そろそろ帰らねばなりません。
帰路の景観を楽しみながら上野駅へ向
かいます。浅草通りの南側歩道を歩き
ます。

ふと左手に目をやると真っ赤な鳥居が
ありました。下谷天神の鳥居に誘われ
て裏通りへと寄り道しました。結構下
町の風情が残っているんですね。

もしかして、岡っ引きの熊さんが歩い
て来るんじゃ?・・なんて事は無いで
しょうが、タイムスリップしたような
錯覚を感じました。

たわい無い会話をしながら弁当を買っ
てみたいですね。

まあ、少しの時間でしたが、合羽橋と
浅草通りを楽しむことが出来ました。