suc2z1o ・・・・          ・ 佐伯市 満月寺仁王石像


場所は、臼杵石仏郡のすぐそば。
石仏駐車場を過ぎて、左方向へ橋を渡ると満月寺。

暖かい日曜日の今日は、石仏見物の車が結構駐車場に
あって賑わっていた。

満月寺は私一人。仁王さんとお話をしながら好き勝手
に写真を撮らせていただいた。

顔から体中が削られたように荒れているが、説明書き
を読んで納得。
下に説明書きを転記しましたのでお読み下さい。

地中に下半身が埋もれていますが、顔の大きさから、
かなりの大きさの仁王さんで有ることを想像していた
だけるでしょう。
  2007/02/11



国指定特別史跡

臼杵磨崖仏(木原石仏)

   指定年月日 昭和二七年三月二九日
   所 在 地 臼杵市大字深田字木原九六五−二

 二基の仁王像は、凝灰岩製で、膝から下を地中に没
しているため、全体像を正確に知り得ないが、いずれ
も一辺1m、厚さ20cmの台石に立てられている。
像高は、阿形像(開口像)が2.4m、吽形像(閉口
像)が2.2mをはかる。阿形像は、左掌を開いて胸
にあて、右掌は腰にあてている。吽形像は、左掌を開
いて腰にあてているが、右手は、手首から欠損してい
る。その付根には、胸部にもみられるような径10cm
ほどの穴が開けられている。阿形・吽形像とも鼻の一



部が欠損しているが、病気回復に対する信仰によって
削られたといわれている。二基とも腰を外側に強くひ
ねり、その大仰な身振りが顔の表情と溶合い、一種独
特なおかしさを醸し出している。昭和四十七年、周辺
の発掘調査によって、この二基の仁王像は、鎌倉時代
後期に比定されている瓦を含んだ整地層中に据えられ
ていることが明らかにされた。このことによって、仁
王像は、鎌倉時代後期以降、室町時代前期頃までの間
に造立されたと推定される。


                臼杵市教育委員会