suc2g1J ・・・・・ 豊後高田市 空木地区奥愛宕社仁王石像




2007/06/02

江戸時代後期? 吽形像高約50cm


ホタルで有名な空木(うつぎ)地区の最も奥。
西叡山と華岳の中間あたりに位置する集落で
ある。真中の交差点から狭い道をかなり入り
込んで行くが、駐車場も整備されており比較
的安心して車の乗り入れが出来る。
途中、修験者が身を清めた垢離場や大山観音
岩屋などがある。
目指すは、奥愛宕社である。空木川沿いにど
んどん上る。
奥愛宕社の駐車場からは自らの足で急で狭い
参道を上る。健脚なら10分もかからない距
離だが、運動不足の私にはかなりの時間に感
じた。

たどり着いた奥愛宕社には大分県で一番大き
な榊があった。

仁王さんは、拝殿裏の石の祠前に狛犬と共に
睨みをきかせていた。
残念ながら阿形像はどこにも見あたらない。
台座に足先だけが残っている状態だった。あ
たりを探すと、石段下に胴体が落ちていた。
頭部も探したが見つからなかった。胴体は台
座の上に戻しておいたが安定が悪いのでいつ
までこの状態が保たれるか?。

仁王さんは繊細な彫りだが損傷が激しく残る
吽形も首がコンクリートでつながれている。
痛々しい。
これ以上の風化と損傷を防ぐ工夫が欲しいが
何とかならないだろうか・・・・