suc2c1a 国東町文殊仙寺/文殊仙寺の仁王石像      2003/08/20・2007/03/11

国道213線・国東町富来浦の郵便局を両子山に向けて10kmほど。
富来川沿いに迷うことなく文殊仙寺の駐車場へたどり着く。途中2kmほどの間が1車線
のままの見通しの悪い道路が残る。
平日はほとんど対向車に出会う事はないが、休日は文殊仙寺を巡る観光バスも通るので十
分な注意が必要。
徐々に整備が行われており、もうじきすべての区間が2車線となるだろう。
文殊仙寺から一つ北の谷へ行けば岩戸寺、一つ南の谷を下れば成仏寺の仁王に出会える。

文殊仙寺をはじめて訪れたのは私が国東半島に戻っ
て2年ほど経った頃だった。当時は、国東町から狭
く曲がりくねった道を時折下り来る軽トラックとす
れ違う程度で、向かい来る車と離合すら難儀を強い
られる道だった。
今は、当時想像も出来なかったほど整備が進み、大
型バスももうじき苦労なく文殊仙寺の下まで入れる
ようになるだろう。

便利にはなったが、自然の奥深くにあった神秘的な
風情はどんどん失われて行く。いざ仕方ない時の流
れと理解しよう。
そうすることが、より多くの人に、このすばらしい
文化遺産を見ていただく事にもなる。

前置きが長くなったが、文殊仙寺の仁王は、少し下
から見上げる姿が良い。このアングルの写真を多く
見かけるのも納得がいく。自分の目で、ここに立っ
てみると良く分かる。スマートで無駄をそぎ落とし
た筋肉質な体型は両子山の仁王に似ているが、それ
よりもさらに切れを感じる。じっと下から見上げて
いると、今にも動きだしそうな気迫を感じるすばら
しい仁王である。