sub8ti79
おふくろがに |
にぎり拳大 丸形 崖の下の洞窟に住み 水中ではくらげににて浮く 干潮満潮のじきには岩場のちかくで ごみのように漂いはじめ 生き ているのか 死んだからなのか見まちがうことがよくある こどもたちは これを標的に石をなげてあそび 女の子は掌にのせて 砂をはわせる 砂山に小さなつめあとをのこし 沖の方を うつろな目でみるときはみごとな姿をする 夜は こうらのあちこちが夜光虫のそれににた隣光を発するので ほ たるかにという別名もある ときには流されて沖へ出るのもあるが 水深がますと死んで沈んでいく 水葬のもとになった考え方は この かにだと説く文献もある |