sub8ti73
おそれえび |
にこにこえびというのがある 中型の 砂にふせるえびで からだつきはいいが数はすくないので市場性は乏しい このえびの習性は なにごとでもあとに行くのをこのまない 満ち潮になると 入り江にはいってくる潮にまけまいと 波の先端を泳いで しばしば干潟ではねまわるので そこを海鳥にねらわれる 鳥の嘴とえびの尾びれと パシッという音がするときは天気がつづくので 漁師はこの えびを天気えびという 天気えびが群れにでもなると 漁師はおそれて沖へ出ない 凶事が近いというのである |