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        黄色つくし




猫柳 黄色つくしをねたみおり


そんな句がある


春がすみ

小川の土手へまずかかり


そんな句もある


田舎の句は 俳句と現代川柳とをつきまぜたようだが

それにしても

黄色つくしの描写は的確だ


これは すぎなの子ではない

つくしににているだけで

どちらかというと

ふきのとうだ

ただ

はやいつくしときそうように

まるい坊主を

川べりにのぞかせる

柳も

やっとという頃だから

春の福寿草といってもよい



黄色つくしを

上着のものいれいっぱいとって

こどもたちが

かえってくる



いくらとっても なくならない

春とは

自然の

おおばんふるまい

こどもと

季節のさいしょのふれあいは

こうしてうまれる