sub8ti43
おちばさぎ |
「おちばさぎ」 あたたかい地方にすむかたのさぎ 「おち場さぎ」とか「おち葉さぎ」とかいわれる 城に「しらさぎ城」などあるから戦場にむれ死者にたかった さぎかもしれない 目がきつく きれながで うわまぶたにひどくながい毛がたっている 落城の武将の風格があるところがら 「しらさぎ城」にふさわしい「落城の将」ににたさぎかもし れない かずはかなりいても 一羽をこのみ 無風の日より 水面が波立つことを待っている やや上空を 風に羽をたわわにし さながら ねじれた枯葉のまい散るように水面に落下する 風波と さぎのおちたしぶきとが 飛沫になってとぶとき ちゃんと餌物をくわえたすがたをとらえることができる 「おち葉さぎ」がほんとうのような気のするひとこまである |