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とり追いもぐら |
どうしても雨の後になる ひよどり つぐみ ときわすずめが 苅田の藁くずの辺に あつまるころがある 田圃なかで 人気がないので 鳥たちはのんびり餌をあさって群れている 望遠鏡でのぞいていると やがて 「とり追いもぐら」の進撃がはじまる 標的艦にすすむ魚雷ににていることから「魚雷もぐら」と いわれていたがこの方の名はすたれた 別に 鳥をとるのでもなく 鳥も もぐらに襲われる襲われるこ ともないのだが あしの下をもちあげられ 鳥はわずか場所をうつす そこをねらうように もぐらの動きがかっぱつになって 「ボコッ」と穴のあくこともある 小鳥がいるあいだは「もぐら」も安全なわけか いなこづみの近くは 野ねずみと「とり追いもぐら」の活 動場になる たか とんびの襲来は いつも地上部隊がしらせてくれる 目のみえぬものにも 生きる不自由はうすいのか 生きる知恵を縦横に「鳥追いもぐら」はみせていく |