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           みずもぐら




からだつきは もぐらだが いろがややうすく 水かきがある

葦の根元につくまき貝を食べる

パトロールをするように水中を回遊する

みずもぐらの敵は石がめで

あえば かならず死闘をはじめ

どちらもかなり水にもぐれるので波紋だけがうずたかく盛りあがる

洪水を知って陸に避難するのは石がめで

みずもぐらは濁流をよろこんで泳ぐ

それだけ泳ぎに自信をもっていて おぼれることはない

橋げたの下にあがっているところをねらわれることはあっても

逃げおおせぬことはない

夜は首を挙げておよぐので目がひかる

あしの間の目をえびとおもい 大きいえぴがいるというのはみずも

ぐらの誤認である