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かわわたり |
はぜの一種 どうもうで えらがふつうより三割方大きい 目玉がとびでて いて泥土の上をはねて餌をとる 小竹の笹を切って餌にみせかけると とびついてくわえるところがら こど もの遊び相手にされる 味はいいが みためがよくないのでこどもしかとら ない 前日いためられた「かわわたり」は けっして同じ場所に翌日はいない ど うもうなわりに身を守る たたきといって 以前は竹でたたいてとる漁がおこなわれた 用具のない頃 のおあつらえむきの漁で いかにもおおらかで野趣にとんだ風物詩であった 父親がたたいて こどもがひろう 二、三匹もとってみせると すぐにおぼ えておいかける かわわたりのいるところには それにふさわしい土地の人が住んでいた |