sub8ti09



           せどこうもり




いなかの 納屋と倉のせどなどにいるこうもり

ねずみ



へび

みな自分の敵で かわいそうな生きもの


蝶の羽がおちたように バラバラにされたのが残っている


せどこうもりはまるい目

ねずみのひきつったようなのとは大ちがい

ねんねん減って

いまは ごくわずかいる

宵のくち

水銀灯の光のはしをよこぎるのにあうことがある

おともなく

虫をとらえてきえる


いちど込よった光のそばには二どこない

うなだれ

首をなげて へびにのまれる姿は あわれというほかない


せどこうもりを守ろうという運動があるが

生きることが平和であるような自然は あるのだろうか 人間たちはまだ

自分のことで手いっぱいのようだ