ずうたい
恩師から手紙が来て あなたは若いからとべという
とびそこねというつもりもないが 先生からみると まだとべそうにあるらしい
どじょうのように土のあかを腹につめて てつさびの出た皮をなでながら おい
おまえさん やるきあるかときいてみる
区長さん 当役さん 世話人代表 公民館のくらい燈の下での話はながい
呼びに来れば切りあげて出られるようないきざまをつづけていると まずはとぶ
などいうことは考えられぬ
腹の皮も 面の皮も 日にやけてしまって わにに似たおもいがする