西叡山 高山寺    

sub7g38 2002年5月


比叡山が全国の寺をおさめていたころ(一二六五年ごろ)豊後の
国「西叡山高山寺」の勢力が、全国に及ぶのを恐れた比叡山は高
山寺に尼を送り込み、高山寺に火を放った。この時に焼かれた仏
像が焼仏として、田染の里の延暦寺・朝日観音像・夕日観音像や
小田原の里の矢原の岩窟・小堂に残っている。その後近年に高山
寺は再建され国東半島を見渡している。

豊後高田市小田原地区から西叡山への登山道を上る。
コンクリート舗装された急な道を標高571mへとアクセル
を踏み込む。
15分程で高山寺の山門下に設けられた駐車場兼展望台へ到
着する。ここからの眺めは国東半島の峰々を眺望できる。周
防灘に大きく張り出す国東半島を代表する丸いお椀を伏せた
ような屋山(長安寺)、鋭さを見せる尻付山、雄大な長い峰
を見せる両子山等々を一望できる。さらに、ここから500
m程の遊歩登山道を歩けば西叡山展望台からのさらなる大き
な眺望が期待できるだろうと思って、汗を流したが、立木の
生長で視界を遮られむだな汗に終わった。それにしてもす
ばらしい眺めだ。