椿堂・椿大堂

sub7f09 2002年4月


真玉温泉、蓬莱温泉を過ぎて約3km程で到着する。
宝暦十年(1760)に無動寺の境外仏院として管理下にあった
内迫の御堂をこの地方の弘法大師信仰の中心の御堂とした。境内
に大きな椿の木が有ったことから椿堂となった。
記録によれば、この地方には四国八十八カ所信仰が厚く、船で伊
予灘を渡り四国巡礼を行っていた。伊予灘の海難が多く、これを
救うために、長岩屋天念寺の住職盛殿師が四国八十八カ所をこの
地に勧請した。無動寺付近の黒土地区一帯に札所を設けて、椿堂
をその中心とし、四十九番札所として本尊を弘法大師としたと伝
えられる。