sub3-a7c P3 2013/02/10 スパランド真玉から六所宮まで12qを歩く

臼野集落から道園(夷の谷)へ向かう

臼野の上の集落で最初に出会ったのは・・これだった。
何の目的でつくったんでしょうね。冗談とも何か意味があるのかもとも取れる作品です。

お話をうかがおうと庭に入っていくと、奥の方にももう一つ立っていました。家主は、ご不在でお話を聞くことができませんでした。

画像は裏側から撮影したものです。表側はそのものとご想像ください。

ここから少しのぼって、小川沿いに畑の畦道へと旧道を歩きます。舗装道路を歩いても道園へ向かいますが、旧道のほうが昔の生活を感じながら歩けそうな気がします。

13:01臼野の上集落をさらにのぼる

舗装道路から里道へ入り込む

再び舗装道路と交わる(13:18) 木の幹に巻かれた緑色のテープが目印
・・ここから再び山の中の旧道を歩く

車社会に対応した舗装道路ができて、忘れられそうになっていた隣村へ通じる道を歩きます。道は多くの人の往来で踏み固められ、今もはっきりと辿ることができます。
ただ、枯れた竹や倒木がその道筋を覆い隠そうとしています。
道を覆う倒木や竹を取り除きながら進みます。ロングトレイルのコースとして、この道が人の足音と話し声で賑やかになってくれることを願います。

国土地理院の地図に点線のこの道を見つけて、何度か挑戦し、今日の試歩となりました。歩くには、足に優しいこんな道が良いと思います。

少しつま先上りが続いて最初の峠に到着しました。ここには立派な石の祠が祀られています。
この祠に上の高台によじ登ると、前方に中山仙境が見えて、その向こうに高岩から一望岩、西の不動、黒木山へと続く尾根が連なり、さらにその向こうには鷲巣岳が見えます。
振り返れば、先ほどのぼってきた猪群山の環状列石のあった頂上も見えました。 (13:32)

下の画像をクリックすれば画像が拡大します。

落ち葉が足を優しく受け止めてくれる道を軽快に歩いていきます。
峠を下って谷までおりると、谷水が流れる沢があり、水たまりの中にサンショウウオの卵を発見しました。藤原さんが沢の水たまりに降りてサンショウウオをすくい上げました。(13:54)

この道には豊かな自然がいまだ残っています。大事にしたいと思います。たくさんの卵が無事にかえればいいですね。

サンショウウオをもとの水たまりに戻して、また歩き始めます。鬱蒼と茂る森の中の道は自然も空気も足元の柔らかさも気持ちいいですね。

誰かが、水路トンネルを発見した。トンネルは、この沢水を集めて麓の集落へと水を運ぶのでしょう。



山神社とご神木カゴノキ (14:00)

気持ちよく歩いて中山仙境に向かって進みます。道の脇に倒れた鳥居を発見しました。その向こうをみれば石祠が見えます。
近寄ってみれば、倒れた鳥居の額が置かれ、そこには山神社と刻まれていました。

どっしりと鎮座する山神社を取り巻く木々の空間は荘厳で、まるで宇宙空間を思わせます。
石祠の背後には、ご神木の大きな木が石祠を守るように聳えてっています。この木の名前は「カゴノキ」だそうです。国見ユースホステルの東島マネージャーより教えていただきました。


ごつごつした木肌のカゴノキ(御神木)

石積みの上に鎮座する山の神

峠の大石

やがて最後の峠に到着しました。この峠には大きな石があり、石には文字が刻まれています。「明治三十六年」と「大工?板井」他の文字が見えますが、正しく判読できません。
峠道の大きな石に何を刻んでいたのでしょう。(14:10)

右の画像は、いのむれ会の山田さんご夫婦です。山田さんご夫婦もこの道ははじめて歩かれたそうです。

ここまで来ればもう一息です。進行方向左手の尾根に上ってみましたが、茂る木々が眺望を閉ざしていました。

さて、もう少し歩けば道園(どうぞの)集落に出ます。
途中には炭焼き窯跡や古い墓地もあります。

谷ノ迫磨崖仏(14:21)

道園集落への出口直前に谷ノ迫磨崖仏があります。
入口の石垣から、以前はお寺があったのではないかと思います。

この石垣の敷地を抜けた斜面中腹の岩壁に磨崖仏が彫られています。
臼野から昔の人々が往来した道を歩くと、当時の生活や信仰が偲ばれます。1時間20分ほどの古道歩きでしたが、十分楽しむ事ができました。

さて、これから最後のお楽しみポイントである「中山仙境」歩きです。時間は大丈夫でしょうか?小野迫登山口から上ることにしましょう。