10年前の今日、私は東京都大田区の本社に出張していた。
大きく揺れて、建物の3階から外に避難した。
揺れは何度か繰り返し、仕事は中止となったので、急いでタクシーを捕まえて
羽田空港へ向かった。
羽田空港へは着いたが、飛行機は飛ばず、一夜を空港ロビーで過ごした。
空港ロビー内には状況を伝えるテレビは無く、何が起きたのかは携帯電話が頼
りだった。大きな地震で大変な状況となっていることを知るが、閉じ込められ
た状態の私には何も出来ない。コンクリートの床に段ボールを引いて、支給さ
れた毛布一枚で眠れない夜を過ごした。翌日の昼前に、飛行機に搭乗でき、大
分空港へは昼過ぎに到着した。
家に帰り着いて、事の大きさを知った。 あれから早10年。時は流れたが、
未だ不自由を強いられている大勢の人が居る。速く普通に戻って欲しいと願う。 |
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