7年前の今日、私は務めていた東京の本社にいた。
突然の揺れに建物の外へ飛び出した。
2度3度の揺れに、会議は中断し、私は、タクシーを拾い、急いで
羽田空港へ向かった。
乗るはずの飛行機は飛び立たないまま、空港内で一夜を過ごすこと
になった。出発ロビー内は、テレビ放送のサービスも無く、何が起
きているのか皆目見当もつかない。皆、心の中はパニック状態だが
それをぐっと我慢して、一枚の毛布をもらって、段ボールを敷いて
朝を待った。誰からと無く外の情報が耳に入ってくる。大地震で交
通機関は麻痺し、飛行機も新幹線も止まっているらしい。
苛立ちを押さえながら、昼近くまで待っていたら、飛行機が飛ぶと
の事。少し昼を過ぎた頃、私たちを乗せて飛行機は大分空港へ飛び
立った。
情報を絶たれた一夜は不安と苛立ちで気持ちが変になりそうだった
が、なんとか持ちこたえられた。
生きていて良かった。
震災で命を奪われた多くの人の冥福を祈り、一日も早い復興を願い
ます。 |
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